パソコンを使う上で「タイピングスキル」は基本中の基本ですが、その熟練度は人によって大きく変わります。手元を見ながらゆっくりとタイピングする方から、手元をまったく見ずに画面を見ながら高速でタイピングする方までいます。
これによって作業効率が大きく変わりますが、そのほかにも健康面にも差が出てきます。なぜ健康面にも?と感じる方もいらっしゃるかと思いますので、今回はタインピングについて重要性や練習法などをご紹介していきたいと思います。
タイピングスキルは本当に必要なの?
パソコンを使う機会が増えたと言っても、よく使うのは一部の会社員や事務をしてる人だけで普段はそんなに使わないよと言う方もいます。
ですが、実際は今まで紙で管理してきたものをデータ化し、パソコンを使って管理している現場がかなり増えています。簡単な表にその日のデータを入力したり、日報を書くこともパソコンで行うようになり、タイピングが出来なくて困り、パソコン教室に通い始めたという方もいました。
また、今ではリモートワークで働くことが増えているため、そこでもタイピングのスキルが高いと作業効率が大きく変わってきます。学生でもタイピングを要求される場面は多くあります。大学入試共通テストでコンピューターを使った試験方式であるCBT(Computer Based Testing コンピュータ ベースド テスティング)が検討されています。
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文部科学省 大学入試センター『大規模入学者選抜におけるCBT活用の可能性について(報告)』
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この他にも漢検を始めとした様々な資格でもCBTが用いられています。そのため、タインピングをストレス無く出来るかどうかで試験で普段の能力を発揮できるかどうかにも多少影響が出てしまうこともあるでしょう。
タイピングスキルが高いことで起こり得るメリット、デメリットとは
メリット
1.入力に集中力が持っていかれないため作業に集中できる
2.作業効率が上がり、1つの業務の時間が減る
3.画面を見ながら入力できると誤変換などに気付きやすくなる
デメリット
1.タイピングスキルを高めるなら練習をする必要がある
2.キーボードの位置を覚える必要がある
いくつかメリットとデメリットを挙げてみました。デメリットの練習をする必要があると書きましたが、練習はゲーム感覚で行うことができるため、この後に楽しみながら練習できる方法などを紹介します。
タイピングスキルを高める練習法と必要な時間とは
まずは目標を決めていきましょう。目標としては手元を見ずに入力ができる「タッチタイピング(ブラインドタッチとも呼ぶ)」の習得を目指していきましょう。難しく感じるかもしれませんが、毎日少しずつ練習をすると意外とすぐに出来るようになります。
1日10分程度の練習をした場合は人にもよりますが1ヶ月から3ヶ月ほど、数時間の練習をした場合は1週間ほどで「あれ?意外と入力できるようになってきたな?」と感じることが出来ます。
練習法についてですが、その人が今どの程度入力できるかにもよります。全く触ったことがないならばまずは、「ホームポジション」に指を置くことを意識しましょう。ホームポジションは、入力していない時に指を置いておく基本の位置を指します。ここから各指を動かして、それぞれのキーを入力していきます。
次にパソコンに最初から入っているメモ帳などを使って、「あ・い・う・え・お」と母音を入力していきましょう。タイピングは基本的にローマ字入力で行われるため、母音は必ず使用されます。そのためスムーズに母音を押せるように繰り返し練習をしていきましょう。
そして、母音の次にか行やさ行などの練習をしていきます。ここまで出来たら、次は順番にではなくランダムに出てくる文字を入力する練習をしていきましょう。myTypingのひよこのタイピング練習などがおすすめです。
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そしてここでも問題なく出来るようになったら、単語や短い文章の練習などに移行していきましょう。寿司打やe-typingなどがおすすめです。
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また、練習する時に絶対に意識して欲しい事があります。それは「手元を見ずに画面を見ながら入力する」ことです。最初からそんなの無理だよと思う方がいらっしゃると思います。それでもなるべく下を見ずに画面を見ながら入力するようにしてください。
下を見てしまうといつまで経っても指の位置を覚えることができません。ですので、最初は間違っても構いません。手元を見ずに正しく入力できるようにしていきましょう。そして必ず繰り返し練習をするようにしましょう。毎日長時間取ることが難しいのならば、1日10分でも構いません。出来るだけ毎日少しずつ繰り返し練習をしていくことが、タイピングスキルをなるべく早く向上させる近道になります。
タイピングスキルが低いと健康面にも影響がある?
何故健康面にも影響が出るのでしょうか?それは視点移動の回数がとても増えるからです。タッチタイピングが出来ないと視点移動の数がとにかく多くなります。
手元を見ながら入力→画面を見て正しく入力されたか確認→手元を見て入力or間違ってたら修正する→画面を見て確認・・・と頻繁に繰り返してしまいます。そうすると姿勢は悪くなりますし、顔の上げ下げで肩こりや首の疲れ、姿勢が悪くなったことで画面との距離が近づき目の疲労も溜まりやすくなってしまいます。
これを長期間続けてしまうと慢性的な肩こりや視力の低下など健康面にも影響が出てしまいます。この記事を書いている私も昔の癖で姿勢が悪く肩こりなどがありましたが、正しいやり方を練習することで、肩こりなどが改善されました。
自信がついてきたらタイピング資格を取得するのもおすすめ
練習を繰り返していくうちにスムーズに打てるようになったらタイピングの資格を目指してみることをおすすめしています。
取得できれば達成感もありますし、もしどれくらい入力できるか尋ねられた時に答えることもできます。また、自分がどれくらいのレベルを受けていいのか分からないという方は基準を案内されてたりしますので、この辺りはまた違う記事にて紹介させていただきたいと思います。
【まとめ】子どもから大人まで重要な「タイピングスキル」とは
今回はタイピングスキルの重要性や練習法などについて紹介してきました。作業効率が上がるなどを知っていた方は多くても、健康面にまで影響がある事を知っていた方は少ないのではないでしょうか?
慣れないタイピングで余計に疲れてしまい、肩こりが酷くなってしまっている可能性などもあります。この機会に練習してみてはいかがでしょうか?練習をするのはパソコンとインターネットに繋げることができる環境さえあればお手軽にできます。
また、最初は大変かもしれませんが、タッチタイピングが出来るようになったりタイピングの正確性や速度が上がってくると段々とタイピングすることが楽しくなってきて練習も楽しく行えるようになります。
取り組むことは早ければ早いほど良いので、ぜひチャレンジしてみてください!