児童発達支援に関する知識を求めている方や資格取得を検討されている方も多いことでしょう。最近では、発達障害界隈のスキルを習得できる場所や教材も増えてきました。そうなるとあまり聞いたことのない怪しい資格も登場するものです。このブログではそういった悪徳教材に惑わされないようにするための見分けるポイントを紹介していきます。
発達障害の資格とは?
まず発達障害に関する資格が最近人気が高まっていることをご存じでしょうか?これらの分野の資格は、発達障害者本人がとるというものではなく、発達障碍者を支援する側の人間が学び習得する資格となります。
このサイトでも再三紹介してきているように、発達障害児の数は年々増加傾向にあり現在では15%程度の児童に発達障害もしくはその疑いがあるといわれています。100人いたら15人。50人いたら7人。30人いたら5人。という割合ですから、非常に多いことがわかります。
どういった人が受講するの?
そういったことから、発達障害児の療育施設や放課後等デイサービスといった支援施設も増えています。そういった施設が増えることで、自然と支援をするためのスキルを求める人が増え、資格や教材等が増えてきたという背景があります。
だからと言って施設で働く人だけが取得しているのではなく、我が子が発達障害であるという保護者も多く受講されているようです。やはりかわいい我が子のことですし、一番時間を長く共有する保護者ですから、その必要性を感じ学ばれる方が多いということでしょう。
どのような資格があるの?
発達障害支援関連の資格はいくつかありますが、WEBサイト上での露出やSNS等の活用具合から、現在人気がある資格はある程度限られるなという印象です。当然露出が多かったりSNSをしっかり運用しているから一概に良いというつもりはありませんが、一つの目安にはなるでしょう。
- 児童発達支援士
- 発達障害児支援士
- 発達障害学習支援サポーター資格
- 発達障害支援アドバイザー講座
- 早期発達支援士
- 子ども発達障がい支援アドバイザー
- 発達障害コミュニケーション指導者
- 自閉症スペクトラム支援士 など
このようなものが比較的知名度や人気があるものだと思われます。中でも最近は「児童発達支援士」の人気が高いようで、2万名(2024.3月現在-公式サイトより)が受講されているとのこと。Instagram、X(旧Twitter)もフォロワーが結構いるので、人気の高さと積極的な活動がうかがえます。発達障害児支援士は古くから認定されている資格だったり、子ども発達障がい支援アドバイザーは大手のユーキャンが販売している資格だったりということで、ここで紹介している資格の中に怪しいものはないでしょう。
怪しい資格の特徴は?
ここまで紹介したように、王道の資格は先ほど挙げたものになりますので、先ほど挙げたものの中から検討するのがお勧めです。ただ他の資格や教材に興味を持たれることもあると思いますので、怪しい資格や教材の見分け方を紹介します。最初に申し上げますが、ここではどの資格が怪しい!という形で固有名詞は出しません。実際に私自身が受講したわけではありませんので、そこまで断定することはできません。ただし、そういった資格や教材の特徴はありますので、そちらを紹介します。
- WEBページの更新がされていない
- SNSの利用が一切見られない
- ネット検索した時の情報があまりにも少ない
- 問い合わせに対するレスポンスが悪い
では、一つずつ解説をしていきます。
WEBページの更新がされていない
WEBページを更新するという作業は案外手間がかかります。しかしその手間を放っておくことは、利用者や閲覧者に最適な情報を届けるチャンスを逃していることになりますし、「手間>お客様」という考えを持っている団体なのではないかと考えられます。発達障害の支援関係の資格とあらば、人にやさしいというのが最低限なくては支援の資格など作れるはずもありません。
そのためWEBページの「最新情報」が古いまま(半年以上前)の団体はあまりお勧めしません。また「最新情報」という形で日付がわかるものが全く表記されていないサイトもちょっと疑わしいかと思います。そういったサイトでは最新情報に更新することが手間だとわかっており、なおかつ日付を表示させると古いまま放置していることがばれるとマイナスを被ると理解している可能性が高いです。そのためあえて日付表示は一切していない。というところもあるでしょう。こちらもあまり望ましいページだとは言えません。
児童発達支援士は、月に3,4回の更新がされているようですので、こういったことは一切該当しないと言えるでしょう。
外部リンク
人間力認定協会・児童発達支援士と検索すると「怪しい・詐欺」と表示される件
SNSの利用が一切見られない
SNSとはTwitterやインスタグラム、ブログ、youtubeなどを指します。現代ではSNSを利用して情報発信をしている団体が多いものです。しかし小規模で運営している団体は、SNSの運用にまで手が回らず公式サイトのみしか用意していないという場合もあります。よほど公式サイトで丁寧に書かれていればよいですが、多角的に情報を把握することができないのであまりお勧めできません。
またSNS内にキーワード検索が出来るようになっています。そこに資格名を入れて、どのような書き込みがあるか見てみると良いでしょう。一番よくないのは、ほとんどその資格についての書き込みが見られないパターンです。資格認定はしているけど実際ほぼ動いていない団体だと思われます。動いていないということは、資格内容も古いままだったりして時代錯誤の恐れがあります。SNSは自由な書き込みになるため、マイナスの書き込みもあるでしょう。しかし、全体の半数以上を占めていないのであればあまり問題視する必要はないでしょう。100人いて100人全員が満足する資格というものないでしょう。それは芸能人でも同じです。国民全員から愛されている芸能人などいません。アンチは必ず発生します。逆にアンチがいるということはそれだけ有名だったり人気がある証拠でもあります。そのため、SNSでの書き込み状況をチェックする際は、書き込みのボリュームが多いか少ないかを見ると良いでしょう。
ネット検索した時の情報があまりにも少ない
こちらは先ほどのSNS同様です。他の人がブログなどで一切その資格について触れていないというのはイマイチかな?と思います。
ブログ運営をしていると、人気のあるものは閲覧数が伸びるため記事にされることが多いんです。例えば私が運営しているこのサイトでも、「児童発達支援士」と「発達障害児支援士」の比較をした記事は他の記事に比べて閲覧数が明らかに多いです。一般的にブロガーと言われる方たちは閲覧数を伸ばしたいと考えているので、伸びるキーワードは自然と記事数が増えていきます。
にもかかわらず記事数がほとんどないというのは、知名度が低くあまり期待できないと思われている証なのかもしれません。
問い合わせに対するレスポンスが悪い
こちらはちょっとだけ手間はかかりますが、非常に良い判断基準だと思っています。ここまで紹介してきた中でも最も信頼性がある方法だと思います。
興味を持った資格のサイトを見ると、必ず資料請求やお問い合わせページがあるでしょう。そこで資料請求を希望としてメールを出してみましょう。その際のレスポンスで下記のようなポイントを意識しましょう。
- レスポンスが早いか遅いか
- メール内容が丁寧かどうか
- 資料は見やすくわかりやすいか、すぐ手に入るか
- 何となく空気感は悪くないか
最後の「何となく空気感は悪くないか」というものだけあいまいですが、これは五感のような話です。メールとはいえ、その担当者からの文章の書き方や資料を見たときに感じる印象から判断をするということです。非常にあいまいではありますが、非常に重要な要素であるため紹介をさせて頂きました。
関連記事
国家資格じゃないと意味がない?民間資格を取得する意味とは
【まとめ】人気の児童発達支援士に似た怪しい資格にご注意を!
いかがだったでしょうか?この判断をする方法論については、他のことにも適用することができると思いますので、これからのデジタル社会を生き抜くために必須ともなる考え方だと思っています。
是非正しいものの見方を身に付けて、自分に合った学びを選択できるようにしていきましょう!
児童発達支援士のお申込みはこちらから。発達障がい児支援の資格として人気が高く、累計受講者数も圧倒的と話題の児童発達支援士…