子どものコミュ力を高める資格!発達障害コミュニケーションサポーターとは

今回は児童発達支援士資格を認定する一般社団法人 人間力認定協会が新しく認定を開始した「発達障害コミュニケーションサポーター」について紹介をしていきます。私の勤めるマナカルでも児童発達支援士のプログラムを一部導入しているため、協会から「先行販売」の連絡がありさっそく申し込みをさせて頂きました。そのため恐らくですが、どこよりも早く発達障害コミュニケーションサポーターについての紹介ができると思います!(2021.6.29現在)

発達障害コミュニケーションサポーターとは

認定しているのは一般社団法人 人間力認定協会

発達障害コミュニケーションサポーターは、一般社団法人 人間力認定協会が認定する資格試験となります。一般社団法人 人間力認定協会とは、発達障害支援の資格として有名な「児童発達支援士」を認定している協会で、TwitterやInstagram上でも結構露出しており、積極的な活動をされていることがわかります。児童発達支援士のプログラムが効果があるのかどうなのかという試行実験を行うために、私の勤めるマナカルも協力し、現在でもそのプログラムの一部を導入させてもらっています。そのため実態がないような団体ではないことは確かですので、とても安心感があります。

外部リンク
一般社団法人 人間力認定協会

どのような内容?

では発達障害コミュニケーションサポーターとは一体どういう資格なのでしょうか?WEBページやテキストの資格概要についての部分を引用させていただきます。

発達障害コミュニケーションサポーターは、発達障害児の持つ特性によって引き起こされる二次障害を防ぐために、年代や特性に合わせてコミュニケーションスキルを高める方法を体系的に学び、認定する資格試験である。コミュニケーションスキルを高め、良好な人間関係を構築する力を身に付けることで、幸福な人生を歩む子どもを育てることが目的である。

発達障害コミュニケーションサポーター 公式マスターブックより引用

テキストを確認したところ、下記のようなメッセージがあると感じました。

  1. コミュニケーション力を高める
  2. 二次障害を防ぐ
  3. 発達障害児の将来の自立にむけたトレーニングを学ぶ

私としてはこの3つ目のポイントはすごく重要であり、珍しいなと感じました。発達障害関連の資格や教材というのは「発達障害にはこういう特性がある」「こういう療育がある」と学ぶ事はできるのですが、だいたいが「今」に着目していると感じます。今目の前の学校生活と家庭生活をどうにかするための内容という印象です。

しかしこの資格では、「青年期のコミュニケーショントレーニング」や「デジタルコミュニケーション」という形で、より将来を見据えた内容が含まれています。人によっては「そんなのうちの子には難しすぎる」と思われる方もいるかもしれませんが、その難しすぎる世界にお子様もいつかは飛び込むわけですから、今のうちからどうするべきか保護者や支援者が体系的に学んでおくことには十分意味があると感じました。

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講座の章構成は?

講座の章構成は下記のようになっています。

  1. 発達障害児が抱えるコミュニケーションの課題
  2. 支援者に求められるコミュニケーション能力
  3. 学童期のコミュニケーショントレーニング
  4. 青年期のコミュニケーショントレーニング
  5. デジタルコミュニケーション

このような形で、全5章形式になっていました。

1章の発達障害児が抱えるコミュニケーションの課題では、自閉症・ADHD・学習障害・コミュニケーション障害・吃音などについての情報がまとめられています。しかし、ここではあくまでもこれらの障害とコミュニケーションの課題についてがまとめられているため、自閉症やADHD・学習障害がどのような特徴でどのような療育方法があるのかまでは記載されていません。このあたりの細かな情報は「児童発達支援士」で学んだ方がよさそうです。うまく分野分けされていると感じました。

2章では支援者に求められるコミュニケーション能力ということで、この視点も面白いなと感じました。これは子どものことではなく、支援者や保護者自身のコミュ力をチェックし高めることが目的とされています。私も確認したのですが、この内容は明らかに社員研修などでも実際に使えるテクニックばかりで、教育業や接客業、営業などをされている方にとっても非常に役立つ知識ばかりでした。確かに支援をしようとしている人間が、被支援者である子どもに嫌われるようなタイプであれば、支援なんて絶対無理ですよね(笑)支援のスタートラインに立つためには、子どもとの間に良好な関係が築けていなければNGということです。

3章・4章は、レベルに応じたコミュニケーショントレーニングが多数紹介されています。トレーニングの種類というよりは、その時のアプローチ方法が秀逸です。児童発達支援士でもそうでしたが、この協会の資格はとにかく「アプローチ方法」「実践的」ということがキーワードともいえるでしょう。すぐに子育てにも使える内容だと感じました!

5章はデジタルコミュニケーションという事で、SNSやメールを介したコミュニケーションについて紹介されています。ここではデジタルコミュニケーションを通じたいじめなどの問題を主に取り上げていますが、発達障害児とデジタルの可能性についても紹介されています。将来自立をするということを主眼に置いた内容だということがここでも伝わってきました。

どういう人にお勧めの資格?

この資格をお勧めできる方は下記のような方です。

  • 保護者(子どもの障害有無にかかわらない)
  • 保育士
  • 教師
  • カウンセラー・相談員
  • 療育施設スタッフ
  • 医師・看護師
  • 習い事教室の講師
  • ビジネス上、何かしらの資格が欲しい方

このような方にはとてもお勧めできます。上記は児童発達支援士資格をお勧めできる人と基本的には一緒になりますから、児童発達支援士に興味を頂いている人は同様にこちらの資格もオススメできるという事になります。

逆にお勧めできない人はこのような方です。

  • 言語聴覚士
  • 一問一答式の答えが欲しい方

まず言語聴覚士さんにとっては全て学習したことがあるような内容になる可能性が高いのではないでしょうか。また「こういう時どうする」という明確な答えだけが欲しい方もお勧めできません。資格学習というのは、全体像を学び、基本的な考え方を身に付けることで、どのような状況にも対処できるようにしていくメリットがあります。しかし答えだけを求める方にとっては遠回りに感じることもあるかもしれません。そのためそういう一問一答を求める方は、最初から学ぶのではなく病院に行き専門家に相談したほうが目的に合致すると言えます。

学習期間は?

発達障害コミュニケーションサポーターの教材は、

  1. テキスト1冊
  2. ワークブック1冊
  3. DVD1枚

このようになっております。そこまでボリュームが多いというものではありませんので、どちらかと言えば気軽に取れる資格という分類に入ると思います。姉妹資格のような位置づけの児童発達支援士とほぼ同等のボリュームになっています。そのため時間的には20時間前後で終わる方が多いのではないでしょうか?しかしこの資格はコミュニケーションを題材にしているため、実践をしてナンボだとも言えます。そのため資格を取るという意味では20時間程度で行けると思いますが、理解し実践し効果を出すという点においては、結構時間がかかることだと思われます。

学習スタイルは?

基本的な学習は、送られてきたテキストとワーク学習となります。最近よくあるデジタルのみでの学習も良いとは思うのですが、私の世代だとやっぱり実際にテキストなどを手にして学ぶ方がしっくりきますね。発達障害コミュニケーションサポーターはそのしっくりくるタイプの学習方法なので安心しました。

試験対策動画と名付けられたDVDもありますが、youtube上で閲覧できるURLも紹介されているので、私と妻は基本的にはyoutube上で閲覧していました。スマホで隙間時間にチェックできるというのはやはり気軽でいいですね。動画内容は40分くらいだったと思いますが、イラスト付きで非常にわかりやすかったですし、こういう動画学習というのはあまりしたことがなかったので新鮮でした。

(こちらは動画の一部分を切り抜いた画像です)

試験を受ける際は、どこかの試験会場に行く必要のない、自宅で出来るタイプになっています。自宅でオンライン受験となります。スマホかパソコンがあれば大丈夫です。このあたりのシステムは児童発達支援士と同じような形です。

受講費用は?

発達障害コミュニケーションサポーターの料金は「34,100円」となっています。資格の料金としては一般的な金額だと思います。

ちなみに姉妹資格である児童発達支援士の料金は「37,400円」となっています。料金的には少し発達障害コミュニケーションサポーターの方が安いようですね。

そして発達障害コミュニケーションサポーターと児童発達支援士を同時に申し込むとかなり安くなるというキャンペーンをやっていました。なんと2科目で「51,500円」です。こちらも時期によって金額が変わるかもしれませんが、かなりお安いですよね。1科目あたり3万5千円前後なので、ぷらす1万5千円するだけで2科目目が取れてしまうという事です。2万円ほどお得になると言えます!

下記の記事で四谷学院が認定する発達障害児支援士との資格比較をしましたが、金額が圧倒的に違うんですよね。四谷学院さんの発達障害児支援士は約10万円します。結構高いです。しかし、その分専門的な学習ができるため、発達障害関連の資格として上級者に向いていると紹介してきました。しかし、一般社団法人 人間力認定協会が、児童発達支援士+発達障害コミュニケーションサポーターのセットでも5万円ちょっとで受講できる形にされたので、かなり充実した内容にもかかわらず、四谷学院さんの発達障害児支援士の半額の値段で受講できるというのは大きな魅力だと言えます。今後この手の資格を検討するときには、

  1. 児童発達支援士だけとる(3万円台)
  2. 児童発達支援士と発達障害コミュニケーションサポーターをとる(5万円台)
  3. 発達障害児支援士をとる(10万円台)

このような選択肢になると思われます。ちょうど「初級編」「中級編」「上級編」のように別れましたね。このように発達障害関連の資格やサービスがにぎわうことは、結果的に世間の理解が拡がったりするためプラスだと思います。どちらの団体にも頑張ってもらいたいですね!

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コミュ力の大切さ!

こちらは最後に私が考えるコミュニケーション力の重要性について紹介したいと思います。私は「コミュ力はどの時代になっても重要なスキル」だと考えています。中には、ITやAIが普及すればコミュ力は別にどうでもいいんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。コミュ力が無意味になるのはきっと人間が絶滅するときだけでしょう。というくらい、ありえない話なのです。

仕事でコミュ力が必要なくても、プライベートでは必要です。交友関係、恋愛、結婚、趣味の仲間、近所付き合い、子育て、介護など当たり前の日常を楽しくするためにはコミュニケーション力が必須だと言えるでしょう。

「自分のことを理解してもらえない」
「いつも孤独感がある」
「自分の想いをうまく言葉に出来ない」

このようなことを感じる人は多くいると思います。そして長期化すればうつ病などの精神疾患に繋がっていきます。人は一人でもよき理解者が居れば楽しくいられるものです。ですから何も出会った人全員と仲良くなるためにコミュ力が必要と言っているわけではありません。そうではなく、たくさんの人の中から自分にとってかけがえのない人を見つけるために、コミュ力が必要だと考えています。

それは発達障害児も同じです。発達障害者同士で仲良くなって打ち解けることもあるでしょう。でもここにも当然コミュニケーション力が関わってきます。人が自立して前を見て生きていくために絶対に必要なスキル、それがコミュニケーション能力だと思います。

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(最新情報)受講者数2200名突破!

ここからは2022.1.27現在の最新情報を紹介します。

この資格は冒頭でも紹介したように、2021年7月から認定がスタートした資格ですが、公式サイトを確認すると、現在2200名以上の受講者になったと記載がありました。凄いスピードで広がっていることがわかります。

児童発達支援士と同様、大変人気のある資格になりそうですね。今後の伸びにさらなる期待が寄せられます。

【まとめ】子どものコミュ力を高める!発達障害コミュニケーションサポーター資格とは

いかがだったでしょうか?今回は発達障害コミュニケーションサポーターについて詳細をまとめました。

今後、たくさんの方がこの資格を受講することになると思いますので、最新情報をキャッチしたらまた記事をアップしていきますね!

気になる方は一般社団法人 人間力認定協会に問い合わせしてみてください。口コミで「スタッフさんの丁寧さ」「迅速で丁寧な対応が凄い」とよく目にするので、きっと何かしらの良い情報を得られるのではないかと思います。

最後までご覧頂き誠にありがとうございます!

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