プログラミングは社会人にも人気ですが、いまでは小学生の人気習い事ランキングで上位を占めるようになりました。もともと人気が出たのは「2020年の教育改革」によるプログラミング学習の必修化です。ただし、学校でやるからやらせるという理由以外にも有益な理由があります。
今回はその点を細かく紹介していきますので、お子様の習い事選びなどのご参考にしてください。
小学生・中学生・高校生にはプログラミング学習が必須な4つの理由
プログラミング学習は、2020年から段階的に小学校、中学校、高校で必修化となります。そのため、最近人気が出てプログラミングの習い事教室は、キャンセル待ちが出るほど人気があります。
今回は学校で導入されるから、、、という観点以外から、子供たちがプログラミングを学ぶべき理由を紹介します。
論理思考力を鍛えることができ、考える力が身につく
これが一番の理由です。プログラミングには3つの要素があるといわれます。
- 順次(上から順番に実行)
- 反復(繰り返し実行)
- 分岐(条件によって実行内容変更)
そしてもう一つの特徴としては、「明確な答えがそこに存在する」ということです。プログラムにミスが発覚した場合は、どこがおかしかったんだ?と頭をひねることになります。
その際、見ていく一つの基準が、先ほどの3要素である「順次」「反復」「分岐」です。その中のどれが変だったかな?ということを大枠で考えます。大枠で検討がついたら、その中に含まれるタグというプログラムを一つずつ確認していく。すると、おかしなプログラムを発見でき、そこを修正し、再度動きを確認するとなります。
今紹介した一連の流れを行っていく中で、子供たちは自然と論理思考力を養っていきます。論理思考力とは、物事を順序だてて考える力です。まさしくプログラミングが論理思考そのものなのです。
>>【習い事にお勧め】小学生に大人気のマイクラプログラミングとは?
問題解決力が身につく
先ほども紹介しましたが、プログラミングをしているとミスを修正する作業がかなり発生します。専門用語ではデバッグというのですが、このデバッグをしていると間違いなく「問題解決力」が身につきます。
子供たちは、ミスが発生した個所を注視して、
- 「(心の声)ここまでは動いているから、これは関係ないはず」
- 「(心の声)いや、でもこっちのプログラムにも影響が出ているからここかも」
- 「(心の声)やってみよう。。。ん?関係なかったか。じゃあ他だな」
- 「(心の声)わかった!絶対これだ!・・・よし来た!!」
プログラミングを学習したことがある方なら、上記の心の声は痛いほど理解できると思います。プログラミングでは常にこの繰り返しなのです。
今紹介した4つの心の声って、あることをしている時と同じ状態だと気づきませんか?そう、ビジネスです。ビジネスシーンでも全く同じような思考があります。それがPDCAといわれるものです。プランを練って、実行する。チェックをしたら問題が発生したので、仮説を立てて再検証してみる。この繰り返しがビジネスです。ある意味このような考え方自体が「論理思考」と呼ばれます。
そのためプログラミングを学習していると、論理思考の中で、自然と問題解決の道筋を自分で見つけていくのです。問題解決力はプログラミングに限らず、人生を通して非常に重要だということが想像できるでしょう。
>>世界一普及する子供向けプログラミングソフト!スクラッチとは
ゲーム感覚で学習できるためモチベーションが続きやすい
一般的な習い事と圧倒的に違うのは、子どもにとってプログラミングは「ゲーム」「遊び」であるという点です。習い事でのあるあるといえば、
- 親は有益性を感じているが、子供はイヤイヤ通っている
- どうにか口実をつけて、さぼろうとする子供
- 習い事にいく時間になると、行きたくない!行きなさい!の言い合い
- モチベーションが低いから、1年たっても成果が見えない
このようなことがあるでしょう。私も2児の父のため気持ちはよくわかります。なおかつ私は教育業に10年以上勤めているので、余計によくわかります(笑)
誰でもわかる当たり前のことを明確に文字にします。
「イヤイヤやる学習 < 自発的にやる学習」
恐らくこの差は想像以上のものがあります。イヤイヤやる学習は5分と集中が持ちません。しかし、自発的にやる学習は1時間は余裕でクリアし、2時間でも3時間でも行けます。この差は10倍、20倍、30倍くらいあるでしょう。
プログラミングの場合は、子供は間違いなく「ゲーム」として捉えます。そのため「自発的にやる学習」が「何時間でも」できるのです。かつ、プログラミングは論理思考力や問題解決力を身に付けることができますよね。つまりプログラミングと同じく、論理思考力や問題解決力を鍛える「算数・数学」を自発的に何時間も学んでいるのと同じだということ。
子供が算数や数学を自発的に楽しそうに、3時間くらい勉強しているって考えたら本当に凄いですね。
プログラミング需要は増加し続けている市場
実は現代でも、プログラミング技術者は不足しているといわれています。そのため日本では海外の人材に頼っている状態です。皆さんが毎日のように目にしている大手のWEBサイトの多くは、海外(東南アジアが多い)で作成されています。
じつは日本はITに関しては、後進国です。アメリカや中国、韓国に負けているだけではなく、東南アジア諸国よりもレベルが低いといわれています。コロナが流行り政府が助成金をだすといったときも、ITが国レベルでもっと進んでいれば、もっとスムーズにかつ費用もかけずにできたという批判も多くニュースで出ていました。そのレベルなのだということをまずは理解されるとよいと思います。
そのうえで、お子様が社会人になる10年後20年後はどのような世界でしょうか。
誰がどう考えても、IT化は進んでいるでしょう。さらに高度なITになっていることも想像できます。そのことは政府も発表していて、Society5.0時代の到来という表現をしています。自動車の自動運転、ドローン宅配、遠隔医療システムなどはすでに試験運用も済んでいるので、私たちの生活に入ってくるカウントダウンが始まっているといえます。
さらにAIの普及・発展もすさまじいスピードで行われるでしょう。
これらはすべて正しいプログラミングがなされて初めて成り立つものばかりです。この時に、プログラミングなんて触ったこともありません!となってしまっては、かなり後れを取るでしょう。
ITが全てとは言いません。しかしIT界隈で仕事ができるかどうかで収入が大きく左右するという事実にも目を向けておきましょう。
>>小学生や初心者にロボットプログラミングは推奨できない理由
プログラミング言語は100時間で最低レベルには到達可能!
プログラミングは難しい。というイメージを持たれている方は案外多いのではないでしょうか。特に女性(お母様)でこのようなイメージを持たれている方は多いと思います。それは「難しい」ではなく「知らない」から大変なように感じるだけですのでご安心ください。
私も自分がプログラミングを学習した際に、最初は「あんな英語みたいなのが続く暗号をいっぱいうっていくなんて無理」と感じていました。
しかし学習を始めると、「なんだ、こうやって定型文って決まってるのか」といった具合に、「簡単だな」と思えることが多くなりました。これだと個人の感覚になるので、現実の数字も紹介しますね。私がプログラミング学習をした際、100時間の学習時間でWEBページは作れるようになりました。200時間でもうほぼ自分の知識として定着し、困ることはなくなりました。
100時間を分解していくと、どうでしょう1年間でクリアできそうですよね。1か月に8時間学習すればOK。1週間に2時間学習すればOK。「プログラミングは子供にとって”ゲーム”」ということを考えたら、1週間に2時間ってかなり余裕ですよね。恐らくゲームは1日に2時間くらいはやっているわけですから(笑)
以上が、小学生・中学生・高校生がプロうグラミングを習うべき理由でした。時代背景、子供の能力UPの両面からお勧めできます。
年齢ごとの学習法に関しては、また別記事で紹介します。最後までご覧いただきありがとうございました。