発達障がい児や特性をもつ方へのおすすめお助けアイテム

発達障がい児やその特性がある方は日々の日常生活を過ごしていくと様々な所で困ってしまうことや、ストレスに感じてしまうことが多くあります。ですが、特性によってはお助けアイテムを使うことによって、困りごとやストレスを軽減できる可能性があります!例えば、感覚過敏によって視覚や聴覚などからの強い刺激がストレスになる場合は、光を調整するような眼鏡、音を遮断する耳栓などを使うことで刺激を減らし外へ出ることへのストレスを軽減する効果が期待できます!今回はそのようなアイテムを紹介していきたいと思います。

1.消音グッズを活用する

主に感覚過敏のある方向けのアイテムです。日常生活は文字を書く音、足音、椅子を動かした時の音、人の声、風の音、雑音など様々な音に囲まれてすごしています。人によってストレスを感じる音がどの程度なのかなどによってアイテムを変える必要はありますが、様々なアイテムがあります。

デジタル耳栓では音楽はまったく流れておらず、スイッチをつけると騒音を消すことができるが、人の声が聞こえる耳栓です。リラックスしたい時や集中したい時などにも使うことができます。イヤーマフ(耳当て)は耳当たりの柔らかいものから固めのものがあります。人の声もある程度カットできるため自分にあったものを試してみて下さい。

他にもノイズキャンセイリング昨日のあるイヤホンやヘッドホンなどもありますが、物によっては完全に音を遮断してしまうため、使用する際には周囲に危険がないか注意をするようにしておきましょう。

2.触感グッズを活用する

これは感情のコントロールが上手くできずに、すぐカッとなって友だちを叩いたり蹴ったりしてしまう子やストレス軽減に使う方などにおすすめのアイテムとなります。

手のひらサイズの柔らかいボールや硬い「ストレス解消ボール」や、握るとつぶつぶと指の隙間などからあふれ出てくる「つぶつぶボール」はストレスを軽減するだけではなく、形状が変わることで見た目の変化を楽しむこともできます。また、「ストレスリリーサー」というアイテムもあります。これは強く握ってみたり指先でつまんでみたり、ただ触ってみるものでとても柔らかい素材でできていますので是非試してみてください。

3.サングラスやUVカット眼鏡を活用する

これは視覚過敏がある方向けのアイテムです。日常生活の中には明るい蛍光灯やテレビの光、カメラのフラッシュ、夜間の車のライト、太陽光などが強く感じすぎてしまうことがあります。子どもがどのような光を不快に感じるかによって眩しさを軽減するためのサングラスやUVカット加工の眼鏡、遮光眼鏡などをお試しください。

視界に入る様々なものに注意がそれてしまう場合は、視覚を狭めるという手段もあります。眼鏡の左右部分の視界を遮り、視界に入る情報を減らして目の前のことに集中しやすい環境を作り出す効果が期待できます。

視覚過敏といっても様々な特性がありますので、子どもの特性をよく観察したうえで対処法を検討しましょう。

4.不快な臭いから自分を守るマスクを活用する

臭いもまたどこまでも日常生活にはついてまわってきます。食べ物、人混み、タバコなど様々な臭いが存在します。ただし、マスクをしていても強い臭いはマスク越しでも感じることがあります。

対策としてはマスクに好みの香りをつけておいたり、活性炭入りのマスクなどをお試しください。またマスクをつけていることで、マスクの位置を直すふりをしてマスクを手で覆うことでストレスを感じる臭いから自分を守ることもできます。

ただ、触覚過敏の特性もあわせもっているとマスクのカサカサした感じが苦手という子もいることでしょう。そのあたりは特性が強く現れている方を優先して対処するように心がけると良いでしょう。

5.リーディングルーペ(カラーバールーペ)を活用する

このアイテムは読む時に活用するアイテムです。物語や説明文は文章が紙一面に広がっているため、ディスレクシアの特性を持つ方は文字情報処理が困難になってしまうことがあります。そこで、一文のみに集中することがきできるリーディングルーペを活用しましょう!

ルーペですので文字が大きく見えて、読む箇所に色がついて読んでいる所が分からなくなるといった事態を防ぐことができます。

文字が大きくなると読みづらい場合は、読んでいる所を囲いその他の情報を見えなくする「リーディングトラッカー」を試してみてください。アイテムによっては色がついてない透明な物もありますので、色がいらない方にもおすすめです!

6.ボトルチップスを活用する

このアイテムは衝動的な子どもや力の加減ができない子の訓練をするためのアイテムです。そっと何か物を置くのが苦手、給食の時にお皿をトレーに乗せて運ぶ行為が難しい、そんな子どものためにゲーム感覚で指先の力の入れ方を学ぶことができるためおすすめです!

牛乳瓶のような木のボトルのうえにチップを重ねていくというゲームで、崩さないようにチップを置く為にはそっと置く必要があります。これを繰り返して指先の感覚を楽しく遊びながら意識することができます!

7.ヘルプマークを活用する

電車やバスの優先席に座っていて嫌な視線を向けられたり、多目的トイレから出てきた所で待っていた人と口論になってしまった。そんな経験をお持ちの方が割と多くいらっしゃいます。必要だからそうしているのですが、一見すると健常者に見えるため何も知らない人からすると「なんだこいつは」と思われる。そんな機会を減らし、困りごとが起きた時に支援や配慮を受けやすくなるのがヘルプマークです。

ヘルプマークの対象者や配布方法は各自治体によって違い、申請書が必要な場合もありますので、事前に下記リンク先からお住まいの自治体のホームページ等をご確認ください。対象の方が受け取りに行くのが難しい場合は、代理人の方(家族や支援者など)でも一人一枚まで配布されています。

参考リンク:助け合いのしるし ヘルプマーク 全国の普及状況

ヘルプマークの裏面に特性や症状、対処法、緊急時の連絡先などを記載しておくことで、声をかけてもらった時に、知らない人を相手にしてもスムーズに状況を説明をすることができます。また、少し変わりますが「マスクをつけられませんバッジ」というものもあります。疾患や、感覚過敏など発達障害など様々な病気や障害でマスクの着用が難しい方用のバッジもあります。

下記リンクから配布方法や詳細についてご覧ください。

参考リンク:わけがありますく マスクをつけられない理由があります

【まとめ】発達障がい児や特性をもつ人へのおすすめお助けアイテムとは

以上がおすすめのアイテムでした。

障害は人それぞれで大きく特性が変わってきます。子どもに合わせた効果的な対処法やサポートアイテムを日常生活に取り入れることで子どもの困りごとや疲労感、ストレスといったものを軽減できるかもしれません。アイテムに頼るのは決して悪いことではありません。子どもが外に出ることに対しての拒否感を減らし、毎日が少しでも楽しく笑顔で過ごせるようにサポートアイテムをお試しください!

アイテムによっては高価な物がありますので、購入する際には事前に試してみたりすることをおすすめします。

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