皆様は
ミライロIDってなに?
ミライロIDとは障害者手帳を所有している方を対象としたスマートフォンアプリです。このアプリには障害者手帳の情報や、福祉機器の詳細、求めるサポートの内容などを登録することができます。そして、公共機関や商業施設などにおいて、このミライロIDを提示することで、手帳を提示した時と同じように障害者割引や必要なサポートなどを受けることができます。また、障害種別に応じて生活に役立つ情報やお得な情報なども配信されているそうです。
登録できる手帳とは
ミライロIDには以下の3つの手帳を登録することができます。
- 身体障害者手帳
- 精神障害者保健福祉手帳
- 療育手帳
1つのアプリで3つの手帳が登録できますので、複数の手帳をお持ちの方はこのアプリ1つで管理や確認することが可能となります。また、本人だけではなくお子さんの手帳も登録することができるようです。ただし、1つの手帳を複数のアプリに登録することはできないため、もし本人のスマートフォンに登録したいという時は、一旦登録した手帳を削除してから登録しなおすことが必要です。
手帳の登録までの流れとは
- ミライロIDをダウンロードする
- アカウントを登録する
- 身体・精神特性を選択する
- ホームから「手帳を登録する」を選択
- 手帳の写真を撮って申請を行う
- 問題が無かったら利用開始
以上の手順となります。申請をしてから利用開始になるまでは3営業日ほどかかるようですが、長い時には5日ほどかかることもあるようです。もし利用予定がある方は、あらかじめ余裕を持って申請をしておくと安心できるかと思います。
ミライロIDのメリットは?
手帳を取り出しやすくなる
最大のメリットともいえることは「手帳を荷物の中から出さなくてもいい」点だと言えるでしょう。障害を持つ人は、常日頃から手帳を持ち歩く機会が多いと思います。そして公共機関などを利用した時に確認のために取り出したりすることも多いのではないでしょうか?
そのたびに、荷物の中から手帳を探して取り出す。手帳を相手に見せる。再び荷物の中へしまう。といった動作が発生します。そして取り出したりしまったりするたびに、手帳が劣化していってしまったり、手帳をしまう時に慌てたり急いでいて、どこにしまったか分からなくなってしまうことがあります。
ミライロIDに手帳を登録しておくことで、スマートフォンを見せるだけで済み、出したりしまったりする時に紛失してしまったりすることを減らすことができます。
また、手帳を提示するために出してしまうと、どうしても周りの目というものは気になってしまいます。そのため、手帳をあまり手元に出したくないという方もいらっしゃいます。そんな方でも、スマートフォンを出して、ミライロIDに登録されている手帳を見せると、周りの目を気にせずに自分のことを相手に手軽に伝えることができます。これも非常に大きなメリットといえるでしょう。
パーソナル情報を登録できる
ミライロIDにはパーソナル情報を登録することができます。パーソナル情報には、以下の情報を登録できます。
- 身体、精神特性
- 使用機器など(※車椅子などを使用する場合は、車椅子のサイズや重量なども登録可能)
- 求めるサポート
これらを登録しておくと、こんな特性があります、こんな機器が必要で使っています、こんなサポートを必要としていますと伝えることがスムーズになります。その方の特性にもよりますが、口頭で伝えることができるなら問題ありませんが、口頭で伝えることができない、もしくは伝えることを苦手とする方もいらっしゃいます。そんな方におすすめの機能といえるでしょう。
ミライロマップで付近の情報を確認できる
これもとても助かる機能の1つです。例えば車椅子対応のトイレがこの近くだとここにあるんだなといったことを確認することができます。施設のバリアフリー情報があると、外出時の不安を軽減できます。
お得に使える電子クーポンがある
そして、お得に使える電子クーポンや障害者割引価格のチケットが販売されています。障害者割引は公共交通機関や、テーマパークや美術館、博物館といった施設などに限られていることがありました。ですが、ミライロIDではファミリーマートのパン各種が30円引きになったり、ローソンオリジナル即席商品が20円引きになったりコンビニや飲食店などで使えるクーポンなど、様々な電子クーポンが配布されています。(※2023年3月時点の情報)
会計の時にバーコードを提示するだけで使用することができますし、期間内であれば何度も使用することができるものもあります。気になった方は、以下のリンクから確認してみてはいかがでしょうか?
外部リンク
ミライロIDが使える場所を探す
ミライロIDのデメリットは?
障害者割引が利用できる場所全てには対応されていない
ミライロIDには対応していない場所がまだあるようです。そのため障害者割引を適応するために、従来の手帳を提示する必要がありました。ミライロIDは2019年7月にリリースされてから利用できる場所がどんどん増えています。そのため、今は障害者割引があってもミライロIDが使えないという所でも今後は使えるようになる可能性は0ではありません。
また、一部事業者は利用する際にマイナポータルとの連携が必要な物もあります。そのためよく使う施設や公共交通機関や使う予定のある物に関しては事前に調べておくことをおすすめします。
ミライロIDがあっても手帳を携帯する必要がある
ミライロIDは2019年にリリースされたばかりです。そのためまだまだ認識度も低く、利用できるはずの場所や使えると書いてある場所でも、スタッフの方がミライロIDについて理解をしていなくて結局使えないなんて場面もあります。
そのため、従来の手帳を持ち歩く必要があったり、手帳を提示する場面は少なくないでしょう。この点はミライロIDが今後も広がっていくことに期待していきましょう。
その他注意事項
顔写真のない障害者手帳の場合だと、利用することはできません。また、障害者割引はできるけどミライロIDが未対応で障害者手帳を提示する必要があることもあります。
【まとめ】障害者手帳をデジタル化する「MIRAIROID」とは?
ここまでミライロIDについての紹介をしてきました。まだまだ認知度などが足りていないミライロIDですが、どんどん使えるようになっている事業者は増えています。
障害者手帳をいちいち提示する煩わしさや、鞄の奥に入ってしまって見つからずに慌てたり、結局割引を受けることができなかったということも多いときいたことがあります。ですが、このミライロIDがもっと広まっていったら障害者手帳を提示する煩わしさが減り、障害者手帳を提示する時に周囲の目を気にせずに外出をすることができるのではないかと思います。
外へ出ることへのハードルが少しでも減ることによって、障害を持つ方が普通に生活をして、社会参加をしやすくするための1つのきっかけになるといいなと私は願っています。
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