子育てに関する資格はいくつかあり、産後間もない方が受講していたり、再就職を検討している方が受講したりしています。子育てに関する資格や書籍は、保育士や幼稚園教諭の学びをしていない方にとって、子育ての方向性を決める大切なものです。今回は子育てに役立つお勧め資格3選として3つの人気資格を紹介します。
子育てに役立つお勧めの資格3選
今回紹介する資格は以下の3つです。
- 子育て心理アドバイザー
- チャイルドカウンセラー
- 児童発達支援士
上記以外にも多数の資格が存在します。その中でも規模や口コミ、内容を考慮し私のお勧めを紹介させていただきます。ここで紹介する資格はどれも有益であることは間違いありません。ただ、資格というのは皆さんの目的に「あうか・あわないか」があり、そこを見極めて受講することが非常に重要です。そういう観点で資格選びの参考にして頂けたらと思います。
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発達障害児支援に関するお勧め資格3選
【子育て資格①】子育て心理アドバイザー|ユーキャン
1つ目にお勧めする資格は、一般社団法人 子どもの育ちと学びが認定する子育て心理アドバイザーです。販売はユーキャンが行っています。認定開始日は2022年6月からとなっており、今回紹介する資格の中では最も新しい資格となります。この資格の特徴は乳幼児と小学生への対応を年代別にしっかりと学習することができる点です。そのため学ぶ保護者としては、長きにわたり子育てのバイブルのように活用できると思います。テキストはカラーで非常に見やすいです。
子育て心理アドバイザーの詳細
資格名称 | 子育て心理アドバイザー |
受験資格 | 特になし |
学習目安 | 3カ月程度 |
受講料金 | 34,000円(税込) |
試験料金 | なし |
試験方法 | 在宅試験 |
支払方法 | クレジットカード(一括・分割) コンビニ払い(一括・分割) Amazon Pay(一括) PayPay(一括) 楽天Pay(一括) d払い(一括) |
※上記は2024年11月28日時点の情報
子育て心理アドバイザーの学習内容
- 子育てに関する悩みの解決方法
- 発達心理学の学習
- 身体・運動の発達
- 対人・社会性の発達
子育て心理アドバイザー講座には、副教材というものがついているのですがこちらがかなり充実しており、口コミでも高い評価を受けていることがわかりました。特に子育てQ&Aブックと遊びブックという2つは、まさに保護者が知りたい!と思う部分をピンポイントで教えてくれるので、非常に役立つものとなっていると思います。また、発達目安表も付属されており、何歳ではこういうことが出来るという目安を教えてくれています。こちらがあることで、我が子の成長が早いのか遅いのか、何をすべきなのかが一目でわかるようになっています。あまり気にしすぎると不安になることもあると思うので、その点を理解してうまく活用すると良いでしょう。
子育て心理アドバイザーの累計受講者数は明記されておらず、ユーキャンに問い合わせをしても回答をしてもらえません。そのためはっきりとしたことはいえませんが、認定開始日が今回紹介する3つの資格の中でもっとも新しいこともあり、受講者数はこの3つの資格の中では最も少ないのではないかと推測されます。SNS上での露出を見ても、そこまで沢山の投稿がされているわけではなかったので、これから盛り上がっていく可能性がある資格と言えるでしょう。とはいえ、ユーキャン内の人気資格ランキングでは19位となっていたので、一定の人気と受講者がいることは間違いなさそうです。
ユーキャンには沢山の資格があり、子どもが関係する資格で人気がある「子ども発達障がい支援アドバイザー」「思春期発達障がいアドバイザー」「不登校・ひきこもり支援アドバイザー」などもあわせて受講することができます。通信講座の大手だけあって複合的に学べるメリットはかなり大きと言えるでしょう。
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子育て心理アドバイザー|ユーキャン
【子育て資格②】チャイルドカウンセラー|キャリカレ
2つ目にお勧めする資格は、日本能力開発推進協会(JDAP) が認定するチャイルドカウンセラーです。販売はキャリカレが行っています。認定開始日は明確に記載されていませんでしたが、X(旧Twitter)の書き込みを見ると2010年に合格したという書き込みがあることから、2009~2010年くらいに認定されたのではないかと思われます。今回紹介する3つの資格の中では、最も古くからある資格だといえます。テキストはカラーで非常に見やすいです。
チャイルドカウンセラーの詳細
資格名称 | チャイルドカウンセラー |
受験資格 | 特になし |
学習目安 | 4か月程度 |
受講料金 | 63,800円~83,800円(税込) ※キャンペーン時は上記金額から大幅割引 |
試験料金 | 5,600円(税込) |
試験方法 | 在宅試験 |
支払方法 | クレジットカード(一括・分割) コンビニ払い(一括) 代金引換(一括) Amazon Pay(一括) PayPay(一括) |
※上記は2024年11月28日時点の情報
チャイルドカウンセラーの学習内容
- チャイルドカウンセリングの役割と理念
- 現代社会における子どもの問題行動
- 子ども理解のあり方
- 連携とは
- 家族問題との関わり
- 来談者との関わり
- 問題行動
- 障害
この項目だけを見ると少しわかりにくいかもしれませんが、カウンセリングを通して子どもの心のケアをする方法について学んでいきます。そのため子育てに奮闘している保護者だけでなく、保育士さんも受講するケースが多いようです。チャイルドカウンセラーは家族療法カウンセラーという資格とセットで申込もできるようになっており、さらに複合的な知識を得られるような仕組みになっています。
チャイルドカウンセラーの累計受講者数は、2024年7月5日までに10,651名が受講されているようです。さらに家族療法カウンセラーとセットで受講申込されている方は、21,922名ということでかなりの受講者がいることがわかります。
認定しているキャリカレは、メンタル心理カウンセラーなど「カウンセリング」に関する資格の人気が非常に高くなっています。また古くからそれらの資格を認定していることからも、確かな実績があることがわかります。
キャリカレで販売されている講座の特徴がいくつかあるのでそちらも紹介します。
1つ目の特徴は、サポート期間が非常に長いという事です。学習サポート期間というものが設けられているのですが、この期間がなんと600日や700日、800日などとなっています(2024年11月現在)。そのため、忙しい方でも安心してゆっくりと学習することができます。
2つ目の特徴は、大幅割引セールが頻繁に行われることです。定価だと今回紹介している他の資格よりも高いのですが、大幅割引セールが頻繁に行われており、そのタイミングで申し込むことで3万円前後での申し込みができるようになります。そのため、受講を希望されている方は、WEBページをよく確認しSAILが行われているタイミングで申込みをすると良いでしょう。
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チャイルドカウンセラー|キャリカレ
【子育て資格③】児童発達支援士|人間力認定協会
3つ目にお勧めする資格は、人間力認定協会が2020年12月から認定している児童発達支援士です。子どもの能力の引き出し方やしつけの方法などの紹介があり「何をするか」だけでなく「どのように伝えるのか」に焦点を当てているものが多い印象です。そのため理想論で終わらず、実生活ですぐに実践し成果を出すことができるようになっています。
児童発達支援士の詳細
資格名称 | 児童発達支援士 |
受験資格 | 特になし |
学習目安 | 2カ月程度 20時間~30時間程度 |
受講料金 | 37,400円(税込) |
試験料金 | 4,070円(税込) |
試験方法 | オンライン試験 |
支払方法 | クレジットカード(一括・分割) 銀行振込(一括) |
※上記は2024年11月28日時点の情報
児童発達支援士の学習内容
- 発達障害の特性を知る
- 支援・療育方法とケーススタディ
- 脳科学の面から、子どもの特性を知る
- 人の道に立つための、しつけ教育
- やる気を引き出し、自ら成長していく子の育て方
- 人間力を身につけ、必要とされる子の育て方
中には、「え?児童発達支援士って発達障害に関する資格ではないの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。確かに児童発達支援士は発達障害に関する資格でもあります。しかし、上記の章構成を見ると学習内容は大きく2つに分けられていることがわかります。
1章と2章は、発達障害に関することを専門的に学習していきます。3章以降は子どもの教育や発育に関する学習をしているのです。そのため、児童発達支援士も子育てに役立つ資格として紹介させていただきました。また、発達障害に関する知識を有しておくことは今後重要だと考えています。ご自身のお子様に発達障害の特性が出てくる可能性もゼロとは言えませんし、子どものクラスメイトに発達障害の子がいるというケースはほぼ100%になるでしょう。発達障害の有病率は5~8%程度と言われています。つまりクラスに2人前後の発達障がい児またはグレーゾーンの子がいることになります。そういった子に対して「偏見の目」で接するのか、理解した上でサポートしながら生活をしていくのか。保護者が発達障害のことを理解していれば、子どもも偏見を持たずに接することができるようになるでしょう。
児童発達支援士とセットで申込みが出来る資格として発達障害コミュニケーションサポーターという資格があります。こちらも発達障害と書かれてはいますが、子どもや支援する者のコミュ力を高めることを目的とした資格となっています。
児童発達支援士の累計受講者数は、2024年11月28日までに25,443名以上の受講者がおり、人間力認定協会が認定する発達障害コミュニケーションサポーターの数とあわせると39,226名となっています。
この資格の特徴の一つに受講者への付加価値が沢山あるという事です。
- 受講者専用のLINEがあり情報を得られる
- 意見交換会というセミナーに参加できる
- 100以上の療育エピソード閲覧ができる
このような付加価値があり、全て無料となっています。そのため金額以上に満足感がある講座だと言えます。もしこの協会が「資格を売ること」を目的としているのであれば、ここまではしないのではないかと思います。「支援の輪を拡げる」ことを目的としているというこの協会の想いがこういった行動に繋がっているのでしょう。
まとめると、この資格は子育てだけでなく発達障害に関する基礎知識も学びたい方や幅広い知識を得たい方にお勧めできる資格と言えそうです。
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児童発達支援士|人間力認定協会
資格の知名度をSNSで比較
現代では、SNSを利用して企業やサービスがどれだけ流行っているのかがリアルタイムで調べることができます。SNSは企業側が操作できることではないため、ある程度信頼できる情報と言えるでしょう。今回は、フォロワー数ではなく、Instagramのハッシュタグの数で比較をしたいと思います。なぜかというと、フォロワー数って購入することができるのです。信じられないかもしれませんが、私のところにも実際にその営業メールが来たので間違いありませせん。1万ユーザーを○○円で購入。ができるのです。そのため私はフォロワー数はあまり信用していません。
そこで比較的正確な情報を得られるのがInstagramのハッシュタグです。ハッシュタグはインスタで記事更新をした際に付けられるものなので、不正をすると違和感がすぐに伝わるため、不正利用の確率が低いんです。ここでは各資格名のハッシュタグがどれほどあるか調査結果を報告します。(2024年11月28日現在)
- #子ども心理アドバイザー:650件
- #チャイルドカウンセラー:11,000件
- #児童発達支援士:6,103件
このような結果となりました。やはり古くから認定されているチャイルドカウンセラーが最も多く、次いで児童発達支援士、子ども心理アドバイザーという順番になりました。どの団体のハッシュタグも一定数挙がっており、どれも満足度の高い投稿となっているので、やはりどの資格もお勧めできると言ってよいかと思います。
子育てに関する資格は必要なのか?
最後に子育てに関する資格は必要なのか?という問いに答えたいと思います。巷では「民間資格なんて取っても意味がない」という方が一定数いらっしゃることは皆様もご存じでしょう。しかし、私は個人が目的としていることが満たせるのであれば意味があると思っています。
つまり受講している人の目的が「知識を増やしたい」「自信をつけるために資格を取りたい」「自身の学習姿勢を子どもに見せて、子どものモチベーションを高めたい」「就職先で誉められたい」「子どもに対してよりよい接し方を身に付けたい」「履歴書に少しでもプラスになるものを書きたい」このような目的で資格取得をされるのであれば、それはその人にとって100%意味がある行為です。無駄な行為の訳がありません。資格を取得することでわずかであったとしても「自信」が身に付くでしょう。その自信のお陰で、家族への接し方が変わったり、仕事への取り組み姿勢が変わったりすることも当然考えられます。
そのため「民間資格って取っても意味ないって言われるしなー」と心が揺らいでいる方は、自分なりの目的をしっかりと明確にしてみましょう。目的が明確になったのであれば、誰が何と言おうが取得すればよいと思います。
子育てって本当に大変ですから、指針となるものをひとつくらい用意してもいいじゃないですか。と私は思っています。
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国家資格じゃないと意味がない?民間資格を取得する意味とは
【まとめ】子育てに役立つお勧め資格3選|ユーキャン・キャリカレ・人間力認定協会
以上で子育てに役立つお勧め資格3選の紹介を終わりたいと思います。
冒頭でも述べたように、どの資格が良いか悪いかではなく、どれが自分の目的に合うかの問題だと思います。それぞれのホームページのリンクも貼ってありますので、そちらから是非ご確認いただけたらと思います。
団体によっては問い合わせをするとテキストサンプルを見せてくださる団体もあります。
こういったところの対応が素早く丁寧な団体を選ぶことも大切なひとつかもしれませんね!