メンタルヘルスを守るために精神疾患について知っておきたい6つのこと

年々増加傾向にあるうつ病や統合失調症などの精神疾患ですが、皆さんはこの精神疾患についてどんなことを知っていますか?一度精神疾患にかかってしまうと二度と治らない、精神疾患は予防することが出来ないなどの間違った知識を身に付けてしまってはいませんか?

今回はそんな精神疾患に関する知っておきたい6つのことを紹介していきます!この機会に間違った知識を正していきましょう!

精神疾患は誰しもがかかる可能性がある

実は精神疾患はどんな人でもかかる可能性があります。なんとなく精神疾患はネガティブな人などがなる病気と思っている方がいます。ですが、明るい性格をしていて社交的で責任感が強く、会社では皆から頼られるような人。こんな人もうつ病になるケースがあります。

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厚生労働省 こころの耳 几帳面で責任感が強い性格から仕事を部下に任せきれずいわゆる昇進うつ病を発症した事例

こちらは厚生労働省からの委託事業で一般社団法人日本産業カウンセラー協会が開設・運営している働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳というサイトより引用した事例です。

真面目で几帳面、完璧主義者だからこそ精神疾患に陥ってしまった事例ともいえるでしょう。このようになりやすい性格や特徴などはあっても、決してならないと言い切れないのが精神疾患です。自分もなる可能性があると考えて、毎日を過ごすのが大切です。

 

精神疾患は甘えている・根性が足りていない訳ではない

うつ病は甘えている!怠けているだけだ!もっと頑張ればなんとかなる!なんて言われることがあります。これは今でも実際にある偏見や誤解です。

うつ病を始めとした精神疾患は病気です。根性論でどうにかなるものでもありませんし、性格などの問題ではありません。このような偏見や誤解が残っていることで、精神科や心療内科などへ足を運ぶことが出来ないなんて方もいます。

そして受診するのが遅くなってしまい、精神疾患へ気付くのが遅れて重症化してしまう、治療期間が長くなってしまい本人の負担が大きくなってしまうなんてことがあります。

そのためにも、精神疾患に対して正しい知識を身に付けることが大切です。

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厚生労働省 こころの耳 うつ病に対する偏見・誤解はどのようなものですか?

 

精神疾患は適切な治療によって回復するものである

精神疾患は一度かかってしまうと治らない、一生付き合う必要があるという誤解があります。確かに治療には長期間(1年以上)かかることも少なくないですし、過去には治療が困難な場合もありました。

ですが、医学の発展や様々な研究などが進んでいく中で、なるべく早く精神疾患に気付き、なるべく早く適切な治療に入ることができれば、回復も早く軽症で済む可能性があるということが分かってきました。

そのためにも、2週間以上精神疾患のきっかけとなるような症状が続く場合には、一度精神科や心療内科などを受診し、自分の今の状態を正しく認識することが大切です。

また、治療に長期間かかるため、本人はじれったく感じたり中々良くならない状況に焦りを感じてしまうこともあるでしょう。ですが、焦りは禁物です。焦って無理をしてしまうと、逆に負担となって悪化してしまい、また治療期間が伸びてしまうなんてこともあります。

焦らずにゆっくりと治す、休む時はしっかりと休むことが重要です。

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厚生労働省 e-ヘルスネット 精神疾患の早期発見・治療の重要性

 

精神疾患のきっかけを見逃さないことが回復への近道

精神疾患を早期発見・早期治療するためには、精神疾患に繋がるきっかけを見逃さないことが大切です。では、精神疾患のきっかけとはどのようなものが挙げられるでしょうか?

例えば、憂うつな気分や気分が沈む・イライラする・気持ちが落ち着かない・夜中に何度も目が覚める・お腹は空いているのに何も食べたくない・死にたいと感じるなど、こういった症状が2週間以上続いている場合には、一度精神科や心療内科などを受診してみることをお考えください。

また、2週間未満の場合でも生活に支障が出ていたり、悩んでいる場合にも受診してもよいでしょう。

外部リンク
こころの情報サイト こころの病気について理解を深めよう

 

精神疾患の発症は予防することができる

そして精神疾患の発症はある程度予防することが出来ます。精神疾患を予防するためにはストレスと上手に付き合っていく必要があります。

皆さんは現在ストレスと上手に付き合っていくことが出来ていますか?家庭や職場、学校などで毎日を過ごしていく中で様々なストレスに遭遇していると思います。このストレスが発散されずに積み重なっていくことで、段々と身体症状や精神症状が現れてきます。それらの症状が続いてしまって精神疾患へと繋がるリスクになります。

まずは、自分のストレスサインを知ることから始めていきましょう。ストレスサインを知ることが出来れば、自分の状態をある程度把握することができ、休息を取るべきタイミングやセルフケアで発散できるのか、一度精神科や心療内科などを受診しなければいけないのかなどを判断する材料にもなります。

原因が分からない頭痛や腹痛、めまいや動悸、不安やイライラが続く、集中力が続かない、ミスが多発する、判断力が低下するなどはもしかしたら、あなたの身体や心からのサインかもしれません。

そしてセルフケアを行いましょう。日常生活の中でストレスを溜めづらくすることや、発散する方法を学びます。

まずは生活習慣を見直しましょう。栄養バランスの取れた食事、適度な運動、睡眠時間の確保は身体の健康を維持する上で基礎となる大切な部分です。これは身体だけではなくメンタルヘルスを守るためにも大切です。

また、リラックスする時間や休息を取るようにしましょう。忙しいとつい後回しになりがちですが、後回しにしてしまうとストレスは発散されずに蓄積されてしまいます。

空をぼんやりと眺めてみる、お風呂に入る、深呼吸をする、ヨガやストレッチをする、好きな音楽を聴く、趣味に没頭するなど気軽に出来るものから、時間をかけておこなうものなど何でも構いません。自分に適した方法でストレスの発散をしていきましょう。

外部リンク
こころの情報サイト ストレスとセルフケア

 

1人でメンタルヘルスや精神疾患に関する悩み事を解決しようとしない

誰かに自分の心の中を打ち明けて相談することは、人によって抵抗があったりとても勇気が必要なことです。ですが、困ったことや辛いことは誰かに話を聞いてもらうことで楽になることがあります。

それだけではなく、自分だけでは見つからなかった解決策に繋がるきっかけになることもあります。友人や家族、同僚だけではなく、お住まいの自治体の相談機関(保健所・精神保健福祉センターなど)を頼っても構いません。誰かに頼ることは恥ずかしいことでも、甘えていることでもありません。ぜひ一度相談してみてください。

 

【まとめ】メンタルヘルスを守るために精神疾患について知っておきたい6つのこと

今回はメンタルヘルスを守るために精神疾患について6つのことを紹介してきました。精神疾患やメンタルヘルスについては、現代でも様々な誤解や偏見があります。

そのため、1人1人が正しい知識を学び、適切な対応を取ることが重要です。そして自分だけではなく、周りを巻き込んで今よりも少しで良いので、ストレスに押しつぶされないような居場所を作っていけると良いですね。

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