今回はメンタルヘルスに関する資格について紹介したいと思います。メンタルヘルスに関する資格と言っても、民間資格から国家資格までさまざまな資格があります。今回は資格を取得するための条件(学歴や必須資格など)がなく、メンタルヘルスに関する資格に初めて挑戦する方でも始めやすいものから、お勧めの3つを紹介させて頂きますので参考になれば幸いです。
メンタルヘルスに関する初心者向けお勧め資格3選
それではメンタルヘルスに関するお勧めな資格3選をご紹介します。
- メンタル心理カウンセラー(キャリカレ)
- メンタルヘルス支援士(人間力認定協会)
- 子育て心理アドバイザー(ユーキャン)
この3つの資格になります。メンタルヘルスに関する資格ではありますが、どの資格もそれぞれ特徴があり主とする内容が異なります。
また、今回紹介する3つの資格以外にも似たような資格や有名な存在しますが、その中でも規模や口コミ、内容を判断したうえで、初めての方でも始めやすい私なりのオススメとして紹介させていただきます。資格を取得する目的は人それぞれ異なると思いますので、目的に応じた資格を選んでいただけると良いのではないかと思います。
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【お勧め資格その①】メンタル心理カウンセラー
最初に紹介する資格は、メンタルヘルスに関する資格の中で一番知名度が高い 一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)が認定する「メンタル心理カウンセラー」資格です。
メンタルヘルスの課題を抱える方に対して、心理面だけでなく、生活や仕事など社会生活全般をサポートできるカウンセラーを育てることを目的とした資格で、悩みを抱える人々に対し専門的な知識と技能を活かし、カウンセリングを通じて課題解決をサポートすることができるようになります。
大学の4年間で学ぶカリキュラムの中から、心理カウンセラーになるために必要な学びだけを厳選し、社会心理学や発達心理学などの基礎概論から実践的なカウンセリング技術までを短期間で身につけられます。
講座修了後は、相談者の心情理解と悩みに合わせた対応ができるようになり、資格を取得してプロとして活動できるようになります。
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参考:一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP) 認定メンタル心理カウンセラー資格
メンタル心理カウンセラーの資格情報
資格名称 | メンタル心理カウンセラー(履歴書記載可能) |
学習目安 | 10時間~30時間程度 |
受講料金 | 68,800円〜88,800円(税込)(キャンペーンで半額以上の割引も) |
試験料金 | 5,600円(税込) |
試験方法 | 申込後、自宅にて試験 |
メンタル心理カウンセラーの特徴は、次の3つになります。
- 心理カウンセリングを主とした内容
- 1冊あたり約40ページ程度で雑誌を読む感覚で学べる
- サポートが充実している(開業サポートや添削問題など)
というような感じとなります。2025年1月時点で、約51,000人の方がメンタル心理カウンセラー資格取得講座を受講しており、心理カウンセラーを目指す方の登竜門的(入門)な資格といえます。
定価は68,800円からと高額ではありますが、半額以上の割引キャンペーンを頻繁に行っています。いつ行っているかはわかりませんが、月に1回程度または2カ月に1回程度は何かしらの割引キャンペーンを行っている印象があるため、興味のある方は時々サイトを閲覧してみると良いでしょう。
また、講座は「資格のキャリカレ」にて申込・受講が可能となっており、メンタル心理カウンセラーの上位資格「上級心理カウンセラー」資格とのセット申込もあります。以前下記のブログ記事にてより詳しい内容をまとめましたので、興味のある方はぜひそちらから確認してみて下さい。
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【お勧め資格その②】メンタルヘルス支援士
次に紹介する資格は、一般社団法人 人間力認定協会が認定する「メンタルヘルス支援士」資格です。
[↑メンタルヘルス支援士 理事長ブログより引用]
精神疾患患者や発達障がい者、メンタルヘルス(心の健康)に不調をきたしている方に、どのような働きかけをすればメンタルヘルスを良い状態に変えたり、悪化を防ぐことができるのかを体系的に学び、認定する資格で、精神疾患の特徴や治療に用いられる心理療法、傾聴・受容・共感を基礎としたカウンセリング、日常的に活用できる心理学テクニックを学ぶことができ、メンタルヘルスに関する悩みを抱える方の支援ができるようになります。
実際に学習をしてみましたが、文字だけでなく図表や簡易チェックリストがあり、精神疾患や発達障害に関する特徴を知ることができ、どんな特徴が現れるかをイメージしやすく学ぶことができました。掲載されていたリストだけで診断を下すことはできませんが、早めに病院に行ったり、専門家に相談したりするという次の行動に移すきっかけづくりにもなるのもとても良いと思いました。
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メンタルヘルス支援士の資格情報
資格名称 | メンタルヘルス支援士(履歴書記載可能) |
学習目安 | 20時間~40時間程度 |
受講料金 | 35,200円(税込) |
試験料金 | 5,060円(税込) |
試験方法 | オンライン試験 |
メンタルヘルス支援士の特徴は、大きく3つの学習内容に分かれていることです。
- 精神疾患の基礎が学べる
- 発達障害との関連性(依存症など)が学べる
- 心理療法やカウンセリング手法が学べる
というような感じとなります。
この講座は2025年に認定を開始したばかりです。認定を開始したばかりの資格にはメリットとデメリットがあります。メリットとしては、最新の情報で学ぶことができる点。発達障害や精神疾患に関する研究は現在も進められている分野であるため、古い情報で学ぶよりも最新の統計や研究結果を反映された情報で学ぶ方が有益だと言えるでしょう。一方でメリットとしては、口コミが少ないため教材の質や内容、合格率などを把握しづらい点があります。資格を選ぶ際にはこういった点も考慮するようにしましょう。
詳しい内容は、下記にリンクを掲載しましたが人間力認定協会の理事長ブログにて、テキストの章構成なども公開されておりますのでぜひ確認してみて下さい。
外部リンク
参考:人間力認定協会|理事長ブログ メンタルヘルス支援士の内容や試験概要をご紹介
[↑メンタルヘルス支援士 理事長ブログより引用]
また、メンタルヘルス支援士を認定している「一般社団法人 人間力認定協会」は、発達障害支援の資格として有名な「児童発達支援士」や「発達障害コミュニケーションサポーター」といった資格を認定している協会で、XやInstagram上でも定期的に配信をしています。児童発達支援士の資格は、認定開始からすでに2万6千名以上の方が受講(2025年2月20日時点)しているそうです。
NHK(Eテレ)の子ども番組に出演されている芸能人の鳥居みゆきさんが、2024年3月に、児童発達支援士と発達障害コミュニケーションサポーターに合格されたという記事もあり、受講者数も多く、多数のメディアで配信をしたり、多くの口コミもある資格ですので、認定している団体という点からも資格として安心感があります。
外部リンク
参考:NHKの子ども番組に出演されている芸能人の鳥居みゆきさんが児童発達支援士取得!
【お勧め資格その③】子育て心理アドバイザー
最後3つ目に紹介する資格は、一般社団法人 子どもの育ちと学びが認定する「子育て心理アドバイザー」資格です。
子育て心理アドバイザーの資格は、生涯学習のユーキャン(U-CAN)で取り扱っている「子育て心理アドバイザー講座」を受講することで取得することが可能となります。
子育てにおける様々な悩みや課題に対して、心理学的な知識を活かしながら適切なアドバイスができる人材を育成することを目的とした資格です。(子どもの発達段階に応じた接し方や、親子のより良いコミュニケーション方法について専門的な知識と技能を身につけ、子育て中の親や家族をサポートすることができるようにする)
子どもの心理や発達過程、親子関係の構築、問題行動への対応など、子育てに必要な心理学の基礎から実践的なアドバイス技術までを効率的に学ぶことができるので、子どもの気持ちを理解し、親の悩みに寄り添った適切な助言ができるようになり、家庭や地域での子育て支援に活かせる知識を身につけることができます。
大手のユーキャンから教材が販売されていることも安心材料の一つだと言えるでしょう。
子育て心理アドバイザーの資格情報
資格名称 | 子育て心理アドバイザー (履歴書記載可能) |
学習目安 | 3~6ヶ月程度 |
受講料金 | 34,000円(税込)(教材一式・添削指導・受験料含む) |
試験料金 | 0円 |
試験方法 | 在宅受験(添削課題・修了試験) |
子育て心理アドバイザーの特徴は、次3つになります。
- 子どもの成長過程や年齢ごとの適切な対応方法が学べる(0~12歳)
- 子育てに役立つ心理学の知識などを体系的に学べる
- 試験がなく、講座修了でそのまま資格が取得
というような感じとなります。先に紹介た2つの資格とは少し異なり、資格名の通り子育てに特化した内容となっております。そのため、これから子育てを始める方や現在子育て中の方。保育士や教師など子どもの成長に携わるお仕事や、子育て支援の活動をされている方におすすめの資格となります。
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資格は「あう」か「あわないか」が大切
民間資格の取得を考える場合、大切になることは「あう」か「あわないか」です。資格に限った話ではありませんが、Aというサービスを最高だという人もいれば、酷評する人もいます。Bというサービスに対しても、Cというサービスに対してもです。つまり、一定の評価を得ているサービスである場合、あとは自分にあうかどうかが大切になるという事です。SNSなどの口コミを見る時にもその観点をもって見るようにすべきでしょう。
自分にあうかどうかを見極めるポイントは以下のようなものがあるでしょう。
- WEBページの見た目や雰囲気
- WEBページ内の文章の言いまわしや表現方法
- 問い合わせした時のレスポンスや伝え方
- 教材のボリュームや試験の難易度
- 認定する団体の背景や理念
例えばWEBページで表現されている言葉が、自分にとってはキツイような印象を受ける場合は、教材内でも同じような印象を受ける可能性もあり注意が必要だといえます。それが顕著に表れるのは、問い合わせをした時ではないでしょうか。問い合わせのレスポンスが遅い場合は、受講している際の質問に対しても反応が遅い可能性があり、スムーズに学習することができないかもしれません。また、担当者の対応が自分にあうかどうかも肌感でなんとなくわかるでしょう。
教材のボリュームや難易度も重要です。「軽い気持ちで勉強する」ことが目的なのか、「本格的な学びを得たいのか」によって選ぶ資格は当然変わってきます。ここの選択を間違えると「基本しか学べない資格」と不満足感を抱いたり、「専門用語ばかりで素人には難しすぎる資格」と嘆くことになる可能性があります。この辺りは事前に問い合わせをしたり、口コミを見ることである程度想像できると思いますので、しっかりと確認をしましょう。
最後に資格を認定している団体の理念を知ることについてもお伝えします。あまり気にされない方が多いかもしれませんが、私は凄く大切な部分だと思います。ユーキャンで販売している資格であっても、資格の認定をしているのは一般社団法人などの他の団体です。そのため認定している団体のホームページやSNSをしっかり確認しましょう。そこを見ることで、あうあわないの判断がつく場合もあります。
【まとめ】メンタルヘルスに関するお勧め資格3選
今回は、メンタルヘルスに関するお勧め資格を3つ紹介させて頂きました。どの資格もすぐに始めることができ、初めての方にもおすすめな資格となります。それぞれの特徴を私なりにまとめると、
- 心理カウンセリングに特化している「メンタル心理カウンセラー」
- 精神疾患、発達障害、心理療法、心理カウンセリングまで総合的に学べる「メンタルヘルス支援士」
- 子育ての悩みに特化した「子育て心理アドバイザー」
となります。資格を取得する目的は人それぞれ異なると思いますので、目的に応じた資格を選んで頂けたら幸いです。
また、日常生活からビジネスまで、活かせるのがメンタルヘルスに関する資格の良いところで、生活していく上で心の問題は切り離すことができません。今回紹介した資格をきっかけに他のメンタルヘルスに関する資格(国家資格もあり)にも挑戦してみてもいいですね!
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