【メンタル資格】メンタルヘルス支援士とメンタルヘルス・マネジメント検定を比較してみた!

hikaku

みなさんこんにちは!

今回は数多くあるメンタルヘルスに関する資格の中から「メンタルヘルス支援士」と「メンタルヘルス・マネジメント検定」いう2つの資格を比較してみました。

名前が似ている2つの資格ですが、どういった資格なのか?どんな方にお勧めなのかを比較しながら紹介していきたいと思います。

 

名前は似ているがどんな資格なのか

両方の資格を知っている方もいるかとは思いますが、そうでない方もいるかと思いますのでまずは、2つがどんな資格なのかを簡単に紹介したいと思います。

メンタルヘルス支援士とはどんな資格?

メンタルヘルス支援士の資格は、一般社団法人 人間力認定協会が認定する民間資格です。

精神疾患患者や発達障がい者、メンタルヘルス(心の健康)に不調をきたしている方に、どのような働きかけをすればメンタルヘルスを良い状態に変えたり、悪化を防ぐことができるのかを体系的に学び、認定する資格です。

精神疾患の特徴や治療に用いられる心理療法、傾聴・受容・共感を基礎としたカウンセリング、日常的に活用できる心理学テクニックを学ぶことができ、メンタルヘルスに関する悩みを抱える方の支援ができるようになります。

 

外部リンク

参考:一般社団法人 人間力認定協会HP

 

メンタルヘルス・マネジメント検定はどんな資格

メンタルヘルス・マネジメント検定は大阪商工会議所、施行商工会議所が主催し、認定している民間資格になります。

近年、仕事のストレスで心が疲れてしまい、休職や退職を選ぶ人が増えています。心の健康を保つには、自分自身でストレス解消法を見つけることはもちろん、会社側のサポート体制も大切です。メンタルヘルス・マネジメント検定では、働く人も会社も、元気に過ごせる職場づくりに向けて、メンタルヘルスケアへの意識を高めて、職場での立場に合わせてI種・II種・III種の3つのコースに分けて、心の健康を守るために必要な知識や対処法を学ぶことができます。

 

外部リンク

参考:メンタルヘルス・マネジメント検定

 

比較していく前に2つの資格の概要を簡単に紹介させていただきました。

まず、どちらも共通して民間の資格になります。資格には国家資格と民間資格がありますが、この2つの資格はどちらも民間資格に該当します。「民間資格じゃ意味がない」と言われる方もいらっしゃりますが、活動範囲の違いのみとなり、どちらの資格も意味がないということはありません。

また、メンタルケアに関する国家資格は「公認心理師」のみとなります。

精神疾患や心理的な問題を抱える人々への治療支援や心理療法を専門とすることができるので、病院や学校、福祉施設など、幅広い分野で専門家として活動できる反面、取得には大学での心理学課程修了と2年の実務経験、または大学院修了が必要です。医療機関や教育機関での臨床経験も求められ、取得までに6年以上と数百万円の費用がかかります。

資格の比較から少し脱線しましたが、結論的にはどちらの資格もとても良い資格です。その点は間違いありませんが、そう言われてもどっちを受講しようかなと思っている方は困りますよね(笑)なのでここから詳細を部門ごと見ていきましょう。

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国家資格じゃないと意味がない?民間資格を取得する意味とは

資格の対象や難易度の観点からの比較

資格を選ぶ上で、「資格がどのような人を対象としているか」がものすごく大切です。名前や雰囲気だけ見てよさそうだなーと思って申し込むのではなく、その資格が自分に適しているかを把握しましょう。また難易度も非常に重要です。難しすぎるのもダメ、逆に簡単すぎるのもダメ。ただ難易度は判断しにくいので、どんな方が対象なのかを紹介をしていきますので、自分に合っているのかどうかを判断して頂けたら幸いです。

精神疾患の基礎からカウンセリングまで学ぶならメンタルヘルス支援士

実はこの2つの資格は名前こそ似通っているのですが、対象者や難易度は異なるのです。

メンタルヘルス支援士はメンタルケアの基礎知識に加え、カウンセリングまで学べます。どちらかというと職場での活用を想定しているというよりは家庭や小さなコミュニティの中で活用することを想定しているような印象です。それに対し、メンタルヘルス・マネジメント検定は、仕事(職場)での活用をメインとした内容を扱っています。

メンタルヘルス支援士を受講される方は下記のような方になります。

  1. 精神疾患者(家族や知人)が身近におり支援をしたい方
  2. 精神疾患者(家族や知人)はいないが、未然に防ぎたいと考える方
  3. 日々の生活でメンタルヘルスを向上させたい方
  4. 心理カウンセラーとして活動したい方(スクールカウンセラーや相談員として)
  5. 我が子が発達障害(グレーゾーン含む)で知識を深めたい方

主にこの5項目になります。

特に、4と5がメンタルヘルス・マネジメント検定と大きく異なる部分となります。精神疾患について学ぶ教材は他にもありますが、「発達障害と精神疾患との関連性」について取り扱っており、発達障害(グレーゾーン含む)で知識を深めたい方にも勧められる内容となっております。

また、カウンセリング手法についても、メンタルヘルス・マネジメント検定では学びません。そのため、心理カウンセラーや会社内の相談役としてのスキルも身につけたい!という方やメンタルヘルスやメンタルケアについて総合的に学びたい方はメンタルヘルス支援士の資格を受講することをお勧めします。

 

外部リンク

参考:人間力認定協会|メンタルヘルス支援士 特設サイト

 

ビジネスでの活用を中心に仕事に役立てるなら、メンタルヘルス・マネジメント検定

メンタルヘルスの基礎やメンタルケアまで総合的に学べるのがメンタルヘルス支援士の特徴でした。

それに対してメンタルヘルス・マネジメント検定は、ビジネスでの活用を中心とした資格となります。具体的にどんな方にお勧めなのかをまとめると

  1. 自身のメンタルケア方法を学びたい方
  2. 共に働く仲間のメンタル管理や環境の整備をしたい方
  3. 就職や転職に活かしたい方

になります。

これは、メンタルヘルス・マネジメント資格が働く人の精神的不調を防ぎ、1人1人の能力を発揮できる職場づくりを目的としてつくられた資格になるからです。例えば、同僚がメンタル不調に陥ると、注意力や集中力が低下しミスが増えたり休職や退職につながったりする場合もあります。

結果、業務のしわ寄せによる疲弊。人事面では、新規で人を採用・教育など余分なコストがかかる場合もあります。

これらの問題を解決するために、立場に応じたレベル分け(I種・II種・III種の3つのコース)をし、メンタルヘルスについての知識やスキルを見つけることで、周囲の人のメンタル不調に気づき適切な対応ができるようになります。

運営が商工会議所ということもあり、民間資格ではありますが、ほぼ国が運営している資格となります。そのため、大手企業でも資格の取得を推進しているところもあり、ビジネス面で活かす場合には、メンタルヘルス・マネジメント検定を学ぶと良いかと思います

ただし、III種は自身のメンタケアを目的とした内容となるため、取得する際にはII種やI種といった上級レベルまで検討するとより良いですね!

 

外部リンク

参考:メンタルヘルス・マネジメント検定

関連記事

メンタルヘルス・マネジメント検定資格とは?特徴・取得方法を徹底解説

 

教材のクオリティ面からの資格比較

クオリティは評価しにくい部分なのでここに関しては私の完全なる個人的な感覚だとご理解ください。そのため参考程度に見て頂く方がいいかもしれません。

メンタルヘルス支援士が優勢

[↑メンタルヘルス支援士 理事長ブログより引用]

テキストの読みやすさや対策動画、ワークブックが付属しているメンタルヘルス支援士に比べ、メンタルヘルス・マネジメント検定は公式テキストのみとなります。

公式テキストのボリュームは素晴らしいのですが、文字量が多く少し辞書っぽい部分があります。(教科書なので仕方がなのですが・・・)

そのため、公式テキストのみでの学習が難しい場合には、各出版社出している図や表、イラストなどを使い要点をまとめている参考書を別途購入しても良いかと思います。

 

料金(コスト)面からの資格比較

最後はみなさんも気になっている料金面に行きましょう。どんなにいい資格でも価格は大事だと思います。

料金が安く済むのは、メンタルヘルス・マネジメント検定

資格を取得するのにかかる費用が少ないのは、ンタルヘルス・マネジメント検定になります。これはメンタルヘルス支援士と比べた場合、メンタルヘルス支援士は人間力認定協会の「メンタルヘルス支援士講座」を受講することで、試験資格を得ることができますが、メンタルヘルス・マネジメント検定は受験するのに特別な資格を必要としないためになります。

そのため、書店やネットショッピングなどを利用しテキストを購入(1種4,730円、Ⅱ種3,410円、Ⅲ種2,200円)するだけで試験に臨むことが可能となります。また、追加の参考資料を購入した場合でも1万円前後になるかと思います。ただし、独学での学習が難しく通信講座やセミナーなどに参加した場合は、どちらも変わらない。もしくは、高くなる場合もあります。メンタルヘルス・マネジメント検定はユーキャンやキャリカレでも対策講座が販売されていますので、こちらも検討頂くと良いでしょう。

 

外部リンク

参考:ユーキャン メンタルヘルス・マネジメント検定講座

参考:資格のキャリカレ メンタルヘルス・マネジメント検定講座

 

【まとめ】メンタル資格のメンタルヘルス支援士とメンタルヘルス・マネジメント検定を比較してみた!

2つの資格を比較してみましたがいかがだったでしょうか?

今回メンタルヘルスに関する資格2つを比較してみました。同じメンタルヘルスの資格で名前も似ていますが、比べてみるとわかるように「資格がどのような人を対象としているか」を知ることはとても大切です。

また、今回紹介した2つの資格は共通する点はありますが、主とする内容が異なっています。そのため、興味のある方は紹介した2つの資格両方を取得してみるのも良いかと思います。

どんな資格であれ、取得して損することはないかと思いますが、自身にとって最大限プラスとなるよう、ライフスタイルに合わせて検討してみて下さい。

また、このサイトでは、メンタルヘルスに関する情報の他にも、発達障がい児の支援方法や保護者の皆様の心を軽くすることを目的に様々な記事をかいておりますので、お時間があればぜひ他の記事もご覧ください。最後まで読んでいただきありがとうございます!

 

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