みなさんこんにちは!今回は数多くあるメンタルヘルスに関する資格の中から、新しく登場した「メンタルヘルス支援士」とメンタル系の資格の中でも有名な「メンタル心理カウンセラー」いう2つの資格を比較してみました。
心理系(メンタル系)に関する2つの資格ですが、どういった資格なのか?どんな方にお勧めなのかをさまざまな比較をしながら紹介していきたいと思います。
メンタルヘルスに関する2つの資格をざっくりと紹介!
両方の資格を知っている方もいるかとは思いますが、そうでない方もいるかと思いますのでまずは、2つがどんな資格なのかを簡単に紹介したいと思います。
メンタル心理カウンセラーはどんな資格?
メンタル心理カウンセラーは一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)が認定する民間資格になります。
メンタルヘルスの課題を抱える方に対して、心理面だけでなく、生活や仕事など社会生活全般をサポートできるカウンセラーを育てることを目的とした資格です。悩みを抱える人々に対しメンタル心理カウンセラーは専門的な知識と技能を活かし、カウンセリングを通じて課題解決をサポートすることができるようになります。大学の4年間で学ぶカリキュラムの中から、心理カウンセラーになるために必要な学びだけを厳選し、社会心理学や発達心理学などの基礎概論から実践的なカウンセリング技術までを短期間で身につけられます。
メンタル系の資格の中では非常に有名な資格で「資格のキャリカレ」での講座申込が2025年1月時点で、約51,000人と数多くの方が受講しています。歴史も古く、定番のメンタル系資格と言っても良いでしょう。
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参考:一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP) 認定メンタル心理カウンセラー資格
メンタルヘルス支援士とはどんな資格?
メンタルヘルス支援士の資格は、一般社団法人 人間力認定協会が認定する民間資格です。
2025年3月から認定が開始されたメンタル系の中では最も新しい資格で精神疾患患者や発達障がい者、メンタルヘルス(心の健康)に不調をきたしている方に、どのような働きかけをすればメンタルヘルスを良い状態に変えたり、悪化を防ぐことができるのかを体系的に学び、認定する資格です。
メンタル心理カウンセラーとは逆に新しく認定されたばかりの資格となります。ただしこちらの資格を認定する人間力認定協会は「児童発達支援士」という発達障害関係の資格を認定しており、そちらの累計受講者数は4万名を超えているようなので信頼できる団体と考えてよいでしょう。
メンタルヘルス支援士は、精神疾患の特徴や治療に用いられる心理療法、傾聴・受容・共感を基礎としたカウンセリング、日常的に活用できる心理学テクニックを学ぶことができ、メンタルヘルスに関する悩みを抱える方の支援ができるようになります。
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いかがでしょうか?まずは2つの資格について簡単に紹介させていただきました。
まずどちらも共通して民間の資格になります。(資格には国家資格と民間資格がありますが、この2つの資格はどちらも民間資格になります)
内容もぱっと見た感じは同じにようにも感じますので、より詳細を知るために、各項目に分けながら2つの資格を比較していきたいと思います。詳細を知りながら、2つの資格の違いやどういった方を対象にして、どんな方におすすめかを検証していきたいと思います。
資格対象の観点からの比較
続いては資格対象(資格がどのような人を対象としているか)という点から2つの資格をみていきたいと思います。
メンタルヘルスの基礎から総合的に学べるメンタルヘルス支援士資格
社会問題となっている精神疾患についてやメンタルケアの方法を学ぶのであれば、「メンタルヘルス支援士」になります。メンタルヘルス(心の問題)についてを基礎から学ぶことができ、精神疾患の知識や心理学、心理療法やカウンセリング手法を学ぶことができます。
そのため、メンタルヘルスに関連する知識を総合的に学ぶことができ、専門的に深くまで学ぶわけではありませんが精神疾患と発達障害の関連性をテキスト中で学ぶので「発達障害」に関する知識も習得が可能なのもポイントとなります。
また、メンタルヘルス支援士は下記のような方にオススメができます。
- 精神疾患者(家族や知人)が身近におり支援をしたい方
- 精神疾患者(家族や知人)はいないが、未然に防ぎたいと考える方
- 日々の生活でメンタルヘルスを向上させたい方
- 心理カウンセラーとして活動したい方(スクールカウンセラーや相談員として)
- 我が子が発達障害(グレーゾーン含む)で知識を深めたい方
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参考:人間力認定協会|理事長ブログ メンタルヘルス支援士の内容や試験概要をご紹介
心理カウンセリングをメインに学ぶならメンタル心理カウンセラー
心理カウンセラーとして必要な知識(大学の4年間で学ぶカリキュラムの中から、心理カウンセラーになるために必要な学びだけを厳選)をギュッとわかりやすくまとめ、メンタルヘルスの課題を抱える方に対して、心理面だけでなく、生活や仕事など社会生活全般をサポートできるカウンセラーを育てることを目的とした資格です。
そのため、こちらはメンタルヘルスに関する知識を総合的に学ぶというよりは、心理学の基礎とカウンセリング理論を主として学んでいきます。カウンセラーを育てることを目的としているので、カウンセリングの実践事例集やロールプレイ映像講義など知識だけにならないよう工夫がされています。
また、メンタル心理カウンセラーは下記のような方にオススメができます。
- 心理学に興味がある
- 心理カウンセラー興味がある
- 心理カウンセラーとして独立したい
- 短期間で資格を取得したい
- 日々の生活でメンタルヘルスを向上させたい方
資格対象の観点から比べた結果
2つの資格を資格対象(資格がどのような人を対象としているか)の観点から比べてみましたが、いかがだったでしょうか?
どちらの資格も心理学やカウンセリングを学ぶことはできますが、対象者を簡単にまとめると次のようになります。
- 「メンタルヘルス支援士」は、メンタルヘルスに関する知識を総合的に学べる
→メンタルヘルスに関する知識(精神疾患)や対策(支援方法や心理療法)、カウンセリング手法までを学習
- 「メンタル心理カウンセラー」は、心理カウンセラーになるために必要な知識や技法を学べる
→心理学をベースにカウンセリングスキルを習得できる。また、カウンセラーとして開業するためのサポート資料などもあり
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参考:資格のキャリカレ メンタル心理カウンセラー資格取得講座
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資格の難易度で比較
精神疾患や心理学と聞くとよく聞く言葉ではありますが、医療に関係した専門用語や難しいイメージを持つ方もいるかと思います。そうでなくても、初めて学ぶ・挑戦する場合には「学習したいけど、挫折しないか心配!」と不安になることもあるかと思います。私の個人的な目線にはなりますが、すこしでも不安を解消すべく難易度みていきたいと思います。
学習のしやすさはメンタル心理カウンセラー
学習のし易さを比べた場合、メンタル心理カウンセラーの方が学びやすいと感じました。心理カウンセリングを主としているので、メンタルヘルス支援士に比べ学習範囲が狭いのもあるのですが、学習しやすい理由はテキストがテキストらしくないところです。(もちろんいい意味です)
メインのテキストが約40ページと少なく、さらにページの半分は図やイラストを使い説明をしてくれているので文量が少なく雑誌を読む感じで学べます。
学習内容の難しさはどちらもオススメ!(初級〜中級者向け)
メンタル心理カウンセラーは学習範囲や文字が少ないので学習しやすいことをお伝えしましたが、メンタルヘルス支援士も同様に初めての方にも学びやすい内容となっておりました。
メンタルヘルスに関する知識を総合的に学ぶことができる反面、学習範囲が広く大変なイメージがありました。が、こちらも文字だけでなく図表や簡易チェックリストがあり、精神疾患や発達障害に関する特徴が専門的な内容ではあるものの、イメージしやすく学ぶことができました。
また、どちらの資格も気軽に始めることができ、知識を詰め込むだけの資格と違い、日常生活や仕事などに活かせる内容も多いので学びながらすぐに活用ができるのもポイントです。
なので、学習内容の難しさという点ではどちらも学習しやすく、わかりやすいと思います。
試験の難しさは?どちらの方が取得しやすいのか?
試験の難しさを比べた場合、メンタル心理カウンセラーの方が取得はしやすくなります。これは試験方式による違いがあります。
メンタルヘルス支援士 | メンタル心理カウンセラー | |
試験方法 | オンライン試験(パソコンやスマートフォン) | 筆記 |
場所 | 両試験ともに自宅にて受験可能 | |
開始時間 | 任意(ただし、制限時間あり) | 任意(時間制限なし) |
どちらも自宅で自身の好きなタイミングで受験ができる点は同じです。
ただし、メンタル心理カウンセラーは試験時間に制限がありません。そのため一般的な試験と異なり、講座で使用したテキストを見ながら受験できるので暗記などの必要はありません。(なぜこのような試験方式なのか正確な理由はわかりませんが、試験の敷居(ハードル)を下げて、多くの方に心理学やカウンセリングの理解度を深めてもらいたいからではないかと思っています)
ということで、試験の難しさという点ではメンタル心理カウンセラーの方が簡単で合格率も高いといえそうです。
資格にかかる料金(コスト)の面から比較
続いてみなさんも気になっている料金面をみていきましょう。
料金(コスト)面ではメンタルヘルス支援士がおすすめ!
両講座の金額は下記の通りとなります。
メンタルヘルス支援士 | 30,200円(調査時のキャンペーン適用価格を表示。通常は35,200円) |
メンタル心理カウンセラー | 19,800円(調査時のキャンペーン適用価格を表示。通常は68,800円〜88,800円) |
(上記は2025年4月1日現在の金額を掲載しております)
金額だけ見ると、メンタル心理カウンセラーの方が安く済みます。ただし、学習範囲(学べる内容)まで考えるとメンタルヘルス支援士の方が総合的に学べるのでおすすめできます。
カウンセリングを中心に学びたい!からメンタル心理カウンセラーの方が安くて良いと思う方もいるかと思いますが、実は少し物足りない部分があります。
その理由として、この資格は初級編(メンタル心理カウンセラー)と上級編(上級心理カウンセラー)に分かれています。もし幅広い知識を求め、2科目受講するとなるとメンタルヘルス支援士よりも費用は高くなります。
そのため、総評してコスト面では「メンタルヘルス支援士」をおすすめします。
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【まとめ】メンタルヘルス支援士とメンタル心理カウンセラーを徹底比較
いかがだったでしょうか? 今回はメンタルヘルス支援士とメンタル心理カウンセラーという2つの資格について、比較・紹介をさせて頂きました。
メンタルヘルス支援士はメンタルヘルスに関連する知識を総合的に学べ、メンタル心理カウンセラーは心理学とカウンセリングを学び、カウンセラーを育てることを目的とした資格でした。
どちらの資格もメンタル系の資格として初めて挑戦するのにぴったりな資格となっておりますが、主に学ぶ内容が異なるので
- メンタルヘルス支援士=「メンタルヘルスに関する知識を総合的に学べる入門書」
- メンタル心理カウンセラー=「心理カウンセリングを専門的に学べる入門書」
と思って頂くと良いのではないかなと思います。
メンタルヘルス(心の健康)は現代社会において、問題となっておりよくも悪くも注目度が上がっております。自身ケアはもちろん、プライベートや仕事などどんな分野でも活用ができるので、ぜひ一度お手に取ってもらえたらと思います。
最後にこのサイトでは、メンタルヘルスに関する情報の他にも、発達障がい児の支援方法や保護者の皆様の心を軽くすることを目的に様々な記事をかいておりますので、お時間があればぜひ他の記事もご覧ください。最後まで読んでいただきありがとうございます!
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