皆さんこんにちは!近年、メンタルヘルスへの関心が高まっており、前回もメンタルヘルスについて色々紹介をさせて頂きました。今回は、先日一般販売がスタートした「メンタルヘルス支援士」という資格についての紹介です。
以前、一般販売前に提供いただけたこともあり、内容について少し紹介をさせて頂きまたが、今回は実際に学習した経験も踏まえて詳しく解説していきます。
この資格について、すでに知っていて悩んでいる方。メンタルヘルスに関する資格取得を考えている方などに役立つ情報となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
メンタルヘルス支援士とは?
まずはメンタルヘルス支援士がどんな資格なのかを紹介していきたいと思います。
メンタルヘルス支援士の資格は、一般社団法人 人間力認定協会が認定する民間資格です。
2025年3月1日から認定が開始された資格なので、メンタル系の中では最も新しい資格だと思います。精神疾患患者や発達障がい者、メンタルヘルス(心の健康)に不調をきたしている方に、どのような働きかけをすればメンタルヘルスを良い状態に変えたり、悪化を防ぐことができるのかを体系的に学び、認定する資格です。
精神疾患の特徴や治療に用いられる心理療法、傾聴・受容・共感を基礎としたカウンセリング、日常的に活用できる心理学テクニックを学ぶことができ、メンタルヘルスに関する悩みを抱える方の支援ができるようになります。
そのため、学習を通じて次のようなメリットがあります。
- 自身のメンタルヘルスを向上させることができる
- 自身や子どもの自己肯定感を高めることができるようになる
- 自身や近親者の精神疾患を未然に防ぐことができる
- 悩んでいる方や苦しんでいる方に支援を行うことができる
- 発達障がい者の対人関係やトラブルを未然に防ぐことができる
- 発達障がい者のよき理解者になることができます
- ビジネスの場面で、成果をあげられるようになる
他にもありますが、上記のようなメリットがあるかと思います。メンタルヘルスの問題(心の問題)は日々の生活に直結しており、年齢や性別、職種の有無に関係なく誰にでも当てはまります。専門的すぎず、日々の生活や仕事などで活かせる知識を総合的に学べるのがこの資格のポイントだと思います。
また、特設ページにて、気になっている方に向けてのQ&Aや問い合わせからデジタルパンフレットの請求もできるので、購入前に問い合わせてみるのも良いですね!
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メンタルヘルス支援士の認定団体について
メンタルヘルス支援士の資格を認定している、「一般社団法人 人間力認定協会」について紹介したいと思います。
まず、検索をすると名前が「人間力認定協会」という名前で「怪しい」とSNSで書き込まれているケースがありますが、「人間力」というのは「非認知能力」のことを指しており、学校のテストなどでは計れないスキルを高めていくことを目的とした協会です。
発達障害支援の資格として有名な「児童発達支援士」や「発達障害コミュニケーションサポーター」といった資格を認定している協会で、XやInstagram上でも定期的に配信をしており、積極的に活動をされています。
[↑人間力認定協会 公式サイトより引用]
私の勤めるマナカルもでもそのプログラムの一部を導入させてもらっています。発達障害に関する番組に出演している芸能人(鳥居みゆきさん)などが資格を取得されてたりしており、他のメディアでも児童発達支援士や発達障害コミュニケーションサポーターの資格についても取り上げられております。
また、両資格共に経済産業省 特許庁に商標登録されている点からも安心感があります。
[↑人間力認定協会 公式サイトより引用]
このように、活動実績も十分なので「怪しい団体が作った変な資格」ということはありませんのでご安心ください。
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メンタルヘルス支援士の学習内容を紹介
続いて学習内容について紹介をしていきたいと思います。
先にも紹介をしましたが、この資格はメンタルヘルスの問題(心の問題)についての知識を基礎から学ぶことができます。
1章から5章での構成となっており、精神疾患の知識や心理学、心理療法やカウンセリング手法などを学ぶことができます。各章で学習できる内容は下記のようになります。
1 章 精神疾患に関する基礎知識
1-1 精神疾患に関する各種統計
1-2 うつ病の基礎知識と支援方法
1-3 統合失調症の基礎知識と支援方法
1-4 心的外傷後ストレス症(PTSD)の基礎知識と支援方法
1-5 パニック症の基礎知識と支援方法
1-6 強迫症の基礎知識と支援方法
1-7 ボーダーラインパーソナリティ症の基礎知識と支援方法
1-8 その他精神疾患の基礎知識
2 章 発達障害と精神疾患・依存症の関係性
2-1 発達障害の基礎知識と二次障害
2-2 大人の発達障害に関する知識
2-3 自閉スペクトラム症と精神疾患・依存症
2-4 注意欠如多動症(ADHD)と精神疾患・依存症
2-5 カサンドラ症候群に関する知識
3 章 認知行動療法の種類と基礎知識
3-1 心理療法の基礎知識
3-2 弁証法的行動療法
3-3 曝露反応妨害法
3-4 認知再構築法
3-5 社会生活技能訓練(SST)
3-6 応用行動分析(ABA)
4 章 カウンセリングの基本姿勢
4-1 カウンセリングの基礎知識と注意点
4-2 ラポールを築くテクニック
4-3 傾聴スキル
4-4 受容・共感スキル
4-5 質問スキル
4-6 要約スキル
5 章 カウンセリングに役立つ心理学テクニック
5-1 心理学の概要と種類
5-2 スリーセット理論
5-3 ミラーリング
5-4 単純接触効果
5-5 スモールステップ
5-6 リフレーミング
5-7 ピグマリオン効果
5-8 決定回避の法則
5-9 心理的リアクタンス
このように、メンタルヘルスに関連する知識を総合的に学べるのがこの資格のポイントです。専門的で深くまで学ぶわけではありませんが、「発達障害」に関する知識も習得が可能となります。
心理系の資格で有名な「メンタル心理カウンセラー」がカウンセリングの入門書とすると、メンタルヘルス支援士は「メンタルヘルスに関する知識を総合的に学べる入門書」と言えるのではないかと思いました。
また、テキストを手に取り学んでいると専門的な言葉(疾患名など)が出てきますが、説明文が分かりやすい表現(文字だけでなく図表や簡易チェックリストがある)になっており、精神疾患や発達障害に関する特徴が専門的な内容ではあるものの、素人でもイメージしやすく学ぶことができました。
外部リンク
参考:メンタルヘルス支援士資格開発までの経緯 ~二次障害を防ぐ~
メンタルヘルス支援士資格の取得方法
メンタルヘルス支援士の資格を取得するには、人間力認定協会が販売している「メンタルヘルス支援士講座」を受講し、その後、試験を受けて合格すれば資格が取得できます。(講座の受講が受験資格となっておりますので講座を受講せず試験だけ受けるということはできません)
また、メンタルヘルス支援士講座を受講するための条件(年齢や学歴など)はないので、だれでも講座を受講することができます。
資格取得までの流れ
- メンタルヘルス支援士講座を受講する
- 試験申込を行う(受験料:5,060円)
- 試験を受ける(オンライン試験で50分。7割以上で合格)
- 試験結果を受け取る(結果その場で表示。合格の場合、1ヶ月以内に認定証が届く)
という流れになります。
また、オンライン試験(パソコンやスマートフォン)での受験ができるので、「年に◯回どこどこで会場で、◯時から」という制約がありません。
そのため、試験申込時に自分の希望する日時に試験ができるので、自分のペースで試験に臨むことが可能となります。
メンタルヘルス支援士のお申込みはこちらから。人気のメンタルケア・心理カウンセラー関連の資格。精神疾患の種類や特徴を理解し…
メンタルヘルス支援士の勉強法と学習時間
メンタルヘルス支援士はテキストとワークブックを主に使って学習を進めていきます。まずはテキストを使い、その後ワークブックを活用して、復習や実践練習ができる教材となっておりました。
また、テキストの章末に試験対策の動画情報が記載されているで、URLやQRコードを読み込むことで試験対策動画の視聴ができます。各章の終わりや全体の学習が終わった後に復習として使え、試験にむけての復習もできます。
学習にかかる時間は、人にもよりますが20時間から40時間くらいになるのではないかな?と思います。
そのため、余裕を持って学習したとして、2ヶ月から3ヶ月くらいで試験に臨めると思います。
メンタルヘルス支援士の資格試験内容
メンタルヘルス支援士の試験内容は次の通りになります。
試験方式 | オンライン試験(スマートフォンやタブレット、パソコン) |
試験時間 | 50分 |
試験日 | 申込時に希望日時を選択可能 |
問題数 | 50問 |
出題形式 | 多岐選択式(2択or4択) |
合格ライン | 70%以上の正答率で合格 |
試験結果 | その場で、すぐに確認することが可能 |
上記の通りとなります。
また、試験は受講期限内にする必要があります。メンタルヘルス支援士の受講期限は、8カ月となっているので8カ月以内に受験をする必要があります。
事故や病気などで、学習が難しくなり、受講期限を過ぎてしまった場合は受験できなくなりますが、万が一の場合に備えて、有料での延長措置を取ることで受講期限を延ばすことも可能でしたので、期限が切れたら諦めたり、再度講座の申込するなどの必要はなさそうです。
また、過去実施した試験問題の公開などはしておらず、試験対策問題などの販売もしておりません。なので、「テキスト」「ワーク」「試験対策動画」で復習をしてから、臨むようにしましょう。
メンタルヘルス支援士をオススメしたい人
メンタルヘルス支援士は下記の方におすすめできる資格です
・精神疾患者(家族や知人)が身近におり支援をしたい方
・精神疾患者(家族や知人)はいないが、未然に防ぎたいと考える方
・日々の生活でメンタルヘルスを向上させたい方
・心理カウンセラーとして活動したい方
・スクールカウンセラーや相談員として、児童や保護者、教職員の支援をしたい方
・会社内で相談役やカウンセラーの役割を担いたい方
・心理学テクニックを活用し、営業成績を向上させたい方
(人間力認定協会 公式サイトより引用)
このように、プライベートからビジネスまで幅広く活用ができ、オススメすることができます。これは、心理系資格ということで、日々の生活に関係するメンタルヘルスに関連していることや心理系資格の中でもメンタルヘルスに関連する知識や支援方法までを総合的に学べるので誰にでもオススメできるのがこの資格のポイントだと思います。
例えば他の資格の場合は・・・
- 「メンタル心理カウンセラー」は心理カウンセリングを中心とした内容が学べる
- 「メンタルヘルス・マネジメント検定」は、職場でのメンタルヘルスに関する内容が学べる
- 「子育て心理アドバイザー」は0歳〜12歳の子どもを対象とした児童心理学に関する内容が学べる
というような感じになっており、主とする内容を限定することで対象や活用範囲が限定されるケースがあります。
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メンタルヘルス支援士取得までにかかる金額
さて次は、メンタルヘルス支援士を取得するまでにかかる費用は下記の通りになります。
- メンタルヘルス支援士受講料 35,200円(税込)
- 試験料 5,060円(税込)
- 試験対策DVD 1,100円(税込)※希望者のみ
となっております。そのため、受験料を含め4万円で資格を取得することが可能となります。
また、2025年4月1日〜30日までは、新資格認定キャンペーンを実施しており、受講料 35,200円(税込)が30,200円となっておりました。
また、常に割引もしくは、頻繁に割引をしての販売は過去行っているところを見たことがないので、新生活がスタートする春に合わせてこの機会に申し込んでみるのも良いですね!
メンタルヘルス支援士のお申込みはこちらから。人気のメンタルケア・心理カウンセラー関連の資格。精神疾患の種類や特徴を理解し…
困った時などのサポート体制
もしも困ったことがあっても、メンタルヘルス支援士を受講しているかた専用窓口があるので、なにか困った場合にもスムーズに対応することができます。受講者専用の窓口は
- 「受講者専用サポート窓口」
- 「受講者専用LINE」
の2つがありました。どちらも、講座を申し込んだ際に教えてもらえます
「受講者専用サポート窓口」では、教材に関する質問を送れるフォーム、試験申込をする窓口、領収書の自動発行、受講期限の確認や延長措置ができるようになっています。
また、受講者からよくいただく質問をまとめたコーナーもあるため、そこを見ることでほとんどの疑問が解決できるようになっています。
「受講者専用LINE」では、月に数回支援に役立つ情報や協会からのお知らせが送られてきます。時々協会からのお得な情報やクーポンも稀に発行されることがあります。
ただし、LINEを使ったチャット形式での質問はできません。何らかの質問をしたい場合には、問い合わせフォームから質問することが可能となっております。(画面内にすぐにジャンプできるボタンがあるので迷わずにアクセスできます)
受講者の声や合格率など
3月1日から申し込みが開始したばかりの資格なので、また受講者の声や合格率などはありませんでした。そのため、時間が経ったのちに公式サイトからの情報や口コミを掲載していきたいと思います。
【まとめ】メンタルヘルス支援士資格とは?特徴・取得方法を徹底解説
いかがでしたでしょうか?
今回は2025年3月1日から認定が開始されたメンタル系の中では最も新しい「メンタルヘルス支援士」の資格について紹介をさせて頂きました。
メンタルヘルスの問題(心の病)について、総合的に学べる資格で、精神疾患患者や発達障がい者、メンタルヘルス(心の健康)に不調をきたしている方に、どのような働きかけをすればメンタルヘルスを良い状態に変えたり、悪化を防ぐことができるのかを体系的に学ぶことができる資格でした。
精神疾患を知ることは重要です。「どのようなきっかけで発症するのか」「特徴はどういったものか」「傾向があらわれた時にまずやることは何か」などを知ることで未然に防ぐことに繋がったり、早い段階で気づき深刻化しないというケースに繋げることもできます。その為、よく耳にする精神疾患の特徴や対処法などを知ることには意味があると考えています。
また、メンタルヘルスについては社会問題にもなっており、いつ身近な人や自分自身に当てはまってもおかしくないことです。仕事・プライベートと切り分ける必要のない、どんな方にも当てはまる資格となっておりますので、興味を持った方や元々気になっていた方はぜひ、一度お手に取ってもらえたらと思えた資格でした。
今回の記事を通じて、少しでも皆様にとって「参考になった!」という声が聞けたら幸いです。
最後にこのサイトでは、メンタルヘルスに関する情報の他にも、発達障がい児の支援方法や保護者の皆様の心を軽くすることを目的に様々な記事をかいておりますので、お時間があればぜひ他の記事もご覧ください。最後まで読んでいただきありがとうございます!
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