お子様に対して、このように思ったことはありませんか?
- 宿題を言わなくても自分からやってほしい
- 帰ってきたらまずは手洗いうがいをしてほしい
- 座る時には姿勢をピンとしてほしい
- あいさつを誰にでも自分から出来るようにしてほしい
このような事は多くの保護者が望んでいることでしょう。もしこれらが習慣化出来たらとても嬉しいですし、お子様にとってもいいことですよね。
ある人はこういいます。
「習慣が人格を作る」
確かにその通りです。習慣を制することが出来れば、その子の人生はきっと明るいものになりやすいでしょう。今回は子供に良い習慣を身につけさせるためのテクニックをお伝えします。
【子育て支援】子供に良い習慣をつけさせるための心理テクニック
まず子供に習慣を身につけさせるという話の前に、大人である皆様はいかがでしょうか?次の問いに答えてみてください。
今から半年以内に、何か新しい習慣を意図的に身につけることが出来ましたか?
いかがでしょうか?
例えば、ダイエットやウォーキングの習慣。禁煙や禁酒の習慣。読書の習慣。自己啓発をする時間を確保する習慣などなど。様々な物がありますがいかがでしょうか?
ほとんどの方は自信をもってYesとは言えないのではないでしょうか?でも大丈夫です。習慣化は脳科学的に、心理学的なアプローチで高確率で身につけさせることが出来るものです。私も自分自身や子供や社員で実証してきました。そのテクニックのいくつかをご紹介します。
児童発達支援士のお申込みはこちらから。発達障がい児支援の資格として人気が高く、累計受講者数も圧倒的と話題の児童発達支援士…
まずは言葉を変える事!
いきなり思わぬ言葉が登場したと思います。
しかし、習慣化をしようと思った時に邪魔になるのは、それまでの出来ていなかった経験です。子供であれば、保護者が「あんた前もそうやってダメだったよね!」というような言葉。
大人であれば「今回もまた途中で挫折しそうだな」という言葉。言葉にしなくても思うだけでも一緒です。
この「どうせダメだろ」と思う気持ちがあると絶対に習慣化は出来ません。断言します。絶対にです。
では、どうすればよいか?それは簡単、言葉を変えるだけです。
- 「俺なら絶対に出来る」
- 「私は習慣化の天才よ」
- 「あなたは一度言ったらすぐ習慣に出来る子ね」
このような具合に分かり易く言葉を変えましょう。何のためか?それは脳をだますためです。自分自身の脳をだますことがとても大切なのです。人間には、現状をキープしようという機能が備わっています。(恒常性機能)これを専門用語でホメオスタシスというのですが、こいつが結構厄介なのです。
ホメオスタシスは、現状維持しようとする機能で、人間が安定して暮らしていくためには必要不可欠な存在。しかし、いざ行動を変え習慣を変え、人生を変えようと思った時には、とても邪魔となり、生涯となります。
よくいう三日坊主の犯人は、このホメオスタシスなのです。
しかし、ホメオスタシスを上手に利用することが出来たら強力な仲間となります。ホメオスタシスは「現状維持」をする役割ですから、「現状」を意図的にそして強制的に変えてしまえばよいのです。その方法が「言葉を変える」と言う事なのです。
言葉を変え、脳をだますことで、ホメオスタシスが「あ、こいつはこれをやっている状態が普通だったな」と思ってくれればしめたものということです。
関連記事
【子育て支援】子供の自主性・主体性を高める”習慣化”の方法
3日坊主でもOk!7回繰り返せば!
ホメオスタシスを攻略しても、三日坊主になってしまうこともあるでしょう。人の意志というのは案外弱いものです。しかし、そこで最もダメなのは、「あー、また駄目だった」という思い込みをすることです。
子供に対しても絶対に行ってはいけませんよ。
「あんたまた出来なかったわね!」
これを言えば言うほど、今後新たなことを習慣化することが難しくなりますから。この言葉は言う事で自分自身がちょっとすっきりするだけで、誰にも徳はありませんから心にしまっておきましょう。
ですので、出来なかったとしてもある意味楽観視しておくことが大切です。
実は、3日坊主でも習慣化には問題ないという研究結果も発表されているんです。ただし条件があります。それが7回繰り返すと言う事です。多少のインターバルがあってもいいので、三日坊主を7回繰り返す。すると習慣化させることが出来るというものなのです。
ですから、習慣化に1度失敗しても絶対に否定的な考えを持ち込まない事です。その時にはこう思うようにしましょう。
「よし、あと6回繰り返せば習慣化完了か!いけるな」
くだらないと思われるかもしれませんが、人間の脳を相手にするとこのようになるのです。人間の脳は恐ろしいほど高機能ですが、恐ろしいほど単純です。現実と非現実を区別できないのですから。梅干しを食べてもいないのに、想像するだけで唾液が出ますよね。これは現実と非現実が理解できていない証拠です。
だからだますことも簡単だと言う事。
脳の仕組みを理解し、うまく付き合う事で習慣化は本当に簡単にできるのです。
自分(子供)を誉めたおす!
ここまでと同じような文脈の内容です。
つまり
- 「私ってすごい!」
- 「こんなに継続できる俺は天才だ!」
- 「習慣化ってこんなに楽なんだ」
このように肯定的な言葉を徹底的に浴びせましょう。子供さんにも日常的にこのような言葉をどんどん浴びせるようにしましょう。必ず子供は勘違いしてよい方向に向かいます。
今までうまくいかなかったのは、お父さん・お母さんの否定的なメッセージのせいだった。。。と思うことも出来るでしょう。それほどまでに、ご両親というものは子供に否定的なメッセージを与えてしまっているのです。
無意識かもしれませんが、それが事実です。一度1日の様子をボイスレコーダーで取ってみるといいですよ。ゆうに100回は超えるペースで否定的なメッセージを出しています。逆に肯定的なメッセージは10回程度でしょう。
その結果、子供はどうなるか。自信を失い自己肯定感が低くなる。その結果、心が乏しくなり、いじめをしたり、受けたり。学校に行きたがらなくなったり。ちょっと極端な例まで出しましたが、実際にそれほどまでに自己肯定感というのは大切なのです。
私も教育業10年以上経験しているのでわかりますが、保護者の言葉と接し方で子供の自己肯定感は出来ています。絶対に軽んじてはいけない要素なのです。
関連記事
【子育て支援】主体性・チャレンジ精神を奪う2つの”過●●”!
究極的には”習慣”を意識しない事
これは慣れてくると分かるのですが、「意識している」=「できいないから」と言う事になっていきます。歯磨きが自然とできる人は、毎晩「今日も歯磨きをしなくちゃ!」なんて思っていませんよね。ご飯を食べたら当たり前のように歯を磨く。それが習慣です。
習慣とは「無意識」で出来る事なわけです。
つまり、究極的には「習慣」を意識しているうちはまだまだ危うい状態と言えます。タダだからと言って最初から無視してしまうと当然習慣化にはなりません。
そのため、今回紹介した習慣化3つのポイントを徹底し、数回習慣化に成功してください。すると心の中で自然と「何をやっても私は習慣化できる」と思えるようになるので、次第に自分の頭の中から「習慣」という意識が無くなります。そうなればもう習慣化が無意識出来るようになる、最も理想的な状態になるでしょう。
子供に対しても、「習慣」という言葉を言いすぎるのはやめておいたほうが無難です。習慣化出来るようになったタイミングで「●●は本当に習慣化出来るよね!凄いな!」という風にして、プラスのイメージを植え付けてあげましょう。
【まとめ】子供に良い習慣をつけさせるための心理テクニック
いかがだったでしょうか?あまり他の記事では紹介されていない方法論を紹介しました。こんなの精神論だ!と仰られる方がいるかもしれません。
いえ、これは列記とした脳科学と心理学の分野です。
この部分をなくして、細かなもっともらしい方法論だけをやっても絶対にうまくいきません。むしろ今まで皆さんは、そういったものに頼って習慣化を試みたけどうまくいかなかったはずです。
つまり問題は方法論ではなく、根本的な考え方の部分だと言えるでしょう。
私自身この1年であらゆることを習慣にしてきました。
立腰、英語の学習、プログラミングの学習、早起き、読書、運動、ストレッチ等。お陰で時間が足りないくらいです(笑)
お子様の人生を変える「習慣」 是非実践してみてください。